



仕事中、今朝見た手紙のことが頭からはなれず、まったく集中できませんでした。見かねた同僚が声をかけてくれて、早退することに。悪い方へと想像がふくらみます。
そして夕方、帰宅したナナにおそるおそる声をかけました。自分でも不自然な話し方だと思いました。あの手紙のことを言われているとすぐに気づいたナナが激しく怒りました。



この勘の鋭さ。幼い頃のナナ相手だったらうまく誤魔化せていたのに、1を聞いたら8くらいまで想像できるようになったナナの相手は、正直とても疲れます。
「心配していたのに」という気持ちがふくらみ、思わず私も言い返します。私が怒鳴ったあと、自宅のなかが静まり返りました。はっとしたときにはもう遅く、ナナは休日にいつも使っているトートバッグをつかんで家を飛び出していったのでした。
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大切な娘のナナ。
心配する気持ちがからまわりして、ナナを傷つけたかもしれません。
夜に自宅を飛び出してどこへ行くというのでしょう。
このあたりは住宅街なので、気晴らしに遊ぶような場所はありません。
ナナの行き先を不安に思う一方で、大切に育ててきたナナの様子を毎日見てきたので、危ない場所に行ったりヤケを起こしたりはしないだろうとも思えます。
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【第3話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・もえこ 作画・ゆずぽん 編集・石井弥沙