双子のホッキョクグマ赤ちゃんの公開に歓声「かわいい」「どっちがどっち?笑」 出産4度目でようやく…母親ねぎらう声も【仙台市八木山動物公園】

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2025年06月07日 12:10  まいどなニュース

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どうなってるのかな?

ちょこまかと駆け回り、取っ組み合いやカミカミ合戦を繰り広げるホッキョクグマの赤ちゃんが2頭! 仙台市八木山動物公園では初となるホッキョクグマの赤ちゃんと母親の一般公開が始まり、連日大勢の人が詰めかけています。双子の性別はオスとメス。公開を知らせる投稿で、「母親になったポーラと双子に会いに来て」と呼びかけた同園。飼育担当者らに取材すると、幾度もの困難を乗り越え、ようやくこの日を迎えた安心感と、親子を守っていこうという熱い思いがありました。

【動画】元気いっぱい!ホッキョクグマの双子

双子は2024年12月20日に誕生。母親はポーラ、父親はカイ。いずれも20歳で、個体紹介の掲示に明記されるほどの仲良しペアです。

公開初日の6月2日は平日にも関わらず開園時には200人以上が列をつくりました。観覧時間は9:15〜11:00。親子がいる小放飼場前で一度に観覧できる人数は10人ほどで、約1分。並び直せば何度も観覧可能ですが、列に並ぶのは10:30に締め切り予定です。観覧の延べ人数をカウントし、親子の負担にならないよう配慮。混雑具合や気候、親子の様子を見て早く締め切る場合もあるとしています。

一般公開に先立ち、休園日に報道向け公開があり、担当飼育員の三浦史順(ふみとし)さんが取材に応じました。双子は母乳に加え、馬肉、煮たサツマイモ、リンゴ、食パン、青菜、煮たニンジン、アジ、ペレットなど母親と同じものをもりもり食べているそう。馬肉は小さく切ったり、ミンチにしたりして与えています。体重は推定30kgにまで成長しました。

双子の見分け方について、見た目の特徴としては「鼻先が少し大きめでお尻が大きくて、目が離れている方がオスですね。体がオスの方が少し大きいかなと。でも写真になると…分からないですね」と三浦さん。報道陣向けの公開時は、よく泳いでいるのがオスで、プールに入りたくないのか上から見ている方がメスだったので見分けがつきやすかったのですが、一般公開が始まってみると2頭とも元気いっぱいに泳いでいました。性格は、 屋内で過ごしいる時は「活発なメス、おっとりしたオス」とのことでしたが、屋外に出るようになってそれは正反対になったそうです。

無事に成長した赤ちゃんのお披露目は、出産のため秋から産室にこもっていた母親ポーラが久々に姿も見せる機会でもあり、観覧時に、「ポーラおつかれさま」「本当に良かった」「また会えてうれしい」などと声をかける人も。SNS投稿でも双子の可愛さはもちろん、母親として奮闘するポーラへの思いを多くの人がつづりました。

ポーラは2019年に初めて出産しましたが、死産。2022年に出産した双子は生後3日で亡くなってしまいました。そして2023年に1頭出産。順調に育ってほしいと多くの人が願う中、生後13日で不慮の事故で命を落としてしまったのです。これまで失われた命、そこで得た教訓、経験が、ポーラの4度目の出産、そして子育てを支えています。

「今回の出産準備では産室を半分に仕切り、床に敷き詰める木材チップの深さが30cmくらいに収まるようにしました。寝床を整えるためのチップ掘りで窪みができても、赤ちゃんにとって安全なようにしました」と三浦さん。久しぶりに大勢の観覧者を前にしたポーラですが、「特にストレスを感じている様子は見られず、子どもたちはお客さんの姿に興味津々だったようです」とのことでした。

いずれは大放飼場での公開もと考えているものの、双子それぞれの成長、母親の様子をよく見ていきたいと話す三浦さん。「ようやく公開できるまでに育って、本当にホッとしています。大人のオスとメスは大きさも随分違います。性別の違う子どもたちがどう成長していくのか、ぜひご覧いただきたいです」

(まいどなニュース特約・茶良野 くま子)

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