献花年々減少、「風化感じる」=冥福祈る人、無差別殺傷から17年―東京・秋葉原

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2025年06月08日 19:31  時事通信社

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時事通信社

無差別殺傷事件から17年となった東京・秋葉原の交差点で手を合わせる人=8日午後、東京都千代田区
 東京・秋葉原の歩行者天国で2008年6月、17人が死傷した無差別殺傷事件は8日で発生から17年が経過した。当時を知る人らが朝から事件現場を訪れて冥福を祈ったが、供えられる花束は年々減少。「風化を感じる」との声も聞こえる。

 横浜市の公務員村瀬慎一郎さん(55)は事件当日、秋葉原に遊びに来ており、ヘリコプターの音で騒ぎに気付いた。現場周辺には人だかりができ、消防車や救急車が止まっていたが、「何が起きているのか分からなかった」という。ほぼ毎年、現場で献花をしているといい、「無差別、というのは本当に理不尽。もう起きてほしくない」と話した。

 毎年、献花に訪れるという静岡県沼津市の会社員登玉慎也さん(32)は当時、高校生で、その後、秋葉原に遊びに来るようになって事件のことを知った。供えられる花束の数が年々減るなどし、事件の風化を感じている。「何年たっても遺族の傷が癒えることはない。誰か1人でも覚えていないといけないと思う」と語った。

 事件は08年6月8日午後0時半ごろに発生した。加藤智大元死刑囚=執行時(39)=は、JR秋葉原駅近くの交差点にトラックで突入。ナイフで通行人を刺すなどして19〜74歳の7人を殺害、10人に重軽傷を負わせた。殺人罪などで起訴され、22年に刑が執行された。 

無差別殺傷事件から17年となった東京・秋葉原の交差点で献花する人=8日午前、東京都千代田区
無差別殺傷事件から17年となった東京・秋葉原の交差点で献花する人=8日午前、東京都千代田区

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  • 事件以来両耳イヤホンはせずに周りで何か異常があればすぐに自分の身を守る行動に移れるように意識しているという意味では私の中では風化していないと思ってます。
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