台湾・宜蘭県の水田の稲(資料写真、AFP時事) 【台北時事】台湾農業部(農業省)は9日、日本へのコメの輸出量が今年1〜5月に7759トンとなり、前年同期の6倍以上に急増したと発表した。今年の対日輸出量は前年比2.5倍以上の1万トン超に達する見通しだとしている。
農業部によると、陳駿季農業部長(農相)が視察先でこうした見通しを明らかにした。台湾米の対日輸出量は2024年に約3890トン、24年までの5年間の平均で年約3500トン。
同部は「日本米の価格が上がり、市場の需給バランスが崩れ、消費者の懸念を招いている」と指摘。「台湾米は品種や栽培技術、品質管理、味が日本と似ている」とアピールしている。