近鉄大阪線など新型車両「1A系」車体は青色、名古屋線に「1B系」も

近畿日本鉄道は12日、大阪・名古屋線系統と南大阪線系統で新型一般車両の運行開始を決定したと発表した。大阪線系統および名古屋線系統の新型車両は「1A系」とされ、2026年1月から運行。名古屋線系統で2025年度は「1A系」、2026年度は「1B系」とすることも発表された。


同社の新型一般車両は、2024年10月に奈良線系統(奈良線、京都線、橿原線、天理線)で8A系がデビュー。この車両は赤色を主体としたカラーリングを施していたが、2026年1月から大阪線・名古屋線系統(大阪線、名古屋線、山田線、鳥羽線)で運行開始予定となった1A系は青色を主体としたカラーリングとなる。白色とのツートンカラーで近鉄らしさを継承しつつ、これまでの赤色とともに「新しい近鉄のイメージを創っていきます」とのこと。

1A系は1編成あたり4両とし、2025年度に大阪線系統(大阪線、山田線、鳥羽線)で2編成8両、名古屋線系統(名古屋線、山田線、鳥羽線)で3編成12両を導入。名古屋線系統で1編成あたり3両の1B系も予定しており、2026年度に3編成9両を導入するとしている。


大阪線系統および名古屋線系統に導入する新型一般車両も、奈良線系統の8A系と同様、ベビーカー・大型荷物対応スペース「やさしば」、ロングシート・クロスシートの切替えが可能なL/Cシート、乗客が個別に扉を開閉できるスイッチを採用。車内の扉上に大型の液晶ディスプレイを設け、車内防犯カメラは1両あたり4カ所、乗務員と通話できる非常通話装置は1両あたり2カ所設置する。大阪線・名古屋線系統ともに長時間にわたり運行が多いこともあり、乗車時の利便性向上を目的としてバリアフリー対応の多目的トイレが設置される。（MN 鉄道ニュース編集部）