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柔道男子66キロ級で世界選手権(ブダペスト)で銅メダルの阿部一二三(27=パーク24)が16日、羽田空港に帰国した。同階級で5年10カ月ぶりの敗戦にも「悔しい気持ちはあるけど、落ち込んではいない」と切り替えた。
14日、ゼボフ(タジキスタン)との準々決勝。内股透かしで一本負けを喫した。ビデオで分析も行い「いつもはいかない技だった。負けた理由ははっきり分かっている」と潔かった。
敗者復活戦に回り、2試合を勝ち抜いて銅メダル。黒星から数十分後に次の戦いに臨んだが「負けてからの試合が一番大変。乗り越えることで、新しい自分を作れるという気持ちで切り替えた」と振り返った。
約6年間負けなしを継続し「勝ち続けているゆえの怖さ」はあったという。それを一番感じたのは、24年パリ五輪。「負けたらどうしようと思っていた」が、2連覇を達成した。28年にはロサンゼルス五輪を控えるが「ロス五輪じゃなくて良かったと言えるように、負けを生かしたい」と、経験を糧にする。
近くには“手本”がいる。妹の詩(24=パーク24)も金メダルの21年東京五輪から負けなしを継続し、パリで2回戦敗退。今大会は5度目の金メダルを獲得し、世界一の称号を奪還した。「悔しい負けから、世界選手権に出るのがすごい。普通は柔道をしたくないのに。(優勝は)うれしく思う」と復活をたたえた。復活を喜びつつ「負けを生かして五輪で3連覇したい」と、自身も成長を誓った。【飯岡大暉】
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