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パイオニアは6月26日、台湾の大手ディスプレイメーカーInnoluxの傘下に入ると発表した。Innolux子会社で、車載向けのスマートコクピットソリューションを手掛けるCarUX Holdingが、パイオニアの全株式を取得する。買収金額は明かされていないが、一部報道によると1636億円とされている。
パイオニアは、2018年に香港のプライベートエクイティファンドであるベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(のちにスウェーデンのPEファンドEQTが買収)による子会社化を発表。2019年3月に上場廃止となっている。今回の買収は、EQTが保有するパイオニアの全株式をCarUXが取得し、関係当局の承認などを経て、2025年第4四半期までに譲渡を完了する見込みとしている。
Innoluxは、液晶やOLEDといったフラットパネルディスプレイの開発・製造を手掛けており、2024年通期の売上高は2167億台湾ドル(日本円で約1兆676億円)におよぶ。CarUXは、ドライバー周りのディスプレイソリューションを手掛ける企業で、主要自動車メーカー向けサプライヤーとして20年以上の実績を持つという。
買収後、パイオニアとCarUXは、サウンドソリューションを含む統合型コックピット、ハードウェア・ソフトウェアの統合強化に向けた開発で協業し、グローバルな自動車業界・消費者のニーズに対応するため、より包括的な製品ラインアップの提供を目指すという。
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