『リコリス・リコイル』キービジュアル(C)Spider Lily/アニプレックス・ABC アニメーション・BS11 6月の誕生花は百合です。日本各地に広く自生し、初夏の訪れとともに可憐な花を咲かせることから、俳句では夏の季語として親しまれています。
フィクションにおいては、女性同士の親密な関係を描くジャンル名としても使われます。恋愛感情に焦点を当てた作品はもちろん、友情や絆を丁寧に描いたストーリー、先輩と後輩の間に芽生える特別な想いなど、どこまでを百合と捉えるかはファンによってさまざま。作品ごとに異なる魅力があるのも、ジャンルの特徴と言えるでしょう。
そこでアニメ!アニメ!では「好きな百合アニメといえば?」と題した読者アンケートを実施しました。6月7日から6月14日までのアンケート期間中に964人から回答を得ました。
男女比は男性約60パーセント、女性約40パーセントで、男性が少し多め。年齢層は19歳以下が約25パーセント、20代が約35パーセントと若年層が中心でした。
■「ガンダム 水星の魔女」2年連続トップに!
第1位
1位は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。支持率は約14パーセントで、昨年に続いてトップとなりました。
「最初は決闘の報酬としてパートナーになったスレッタとミオリネ。そんな二人が壮絶な運命に翻弄されながらも、一緒に家に帰ってご飯を食べるという、ささやかな幸せを掴んだ全24話の軌跡に心を打たれました。その平穏な日常を想像するだけで、胸が温かくなります」や「第1話ではミオリネがスレッタの手を引いて戦場から救い出し、第22話ではスレッタがミオリネの手を握って暗い部屋から連れ出す。最終回まで見ると、手を繋ぐということは、二人にとってどれほど大切な意味を持っていたのかがよくわかります」と、物語の結末に感動したというコメントが寄せられました。
「女性同士の親密な関係を、恋人、仲間、家族といった多面的な視点から丁寧に描いた作品です。男性主人公が多いガンダムシリーズの中で、愛の多様さをしっかりと示したことは、力強いメッセージになっていると思いました」と、本作の意義を評価する声も多かったです。
第2位
2位は『やがて君になる』。支持率は約9パーセントで、2年連続の2位でした。
「先輩に告白されて付き合ってはみたものの、なかなか相手を好きになれず悩む主人公が微笑ましい。近付きたいのに距離が縮まらない、そんなもどかしさを繊細なタッチで描いた名作です」や「好きって一体何なんだろうと、悩みながら答えを出していく過程に共感しました。女子校ですらない普通の高校が舞台だからこそ、登場人物の葛藤がより身近に感じられます」と、心理描写に絶賛の声が。
「第6話、川を挟んで本音で掛け合うシーンが忘れられません。夕日の輝きや川に映る表情、飛び石をトントンと渡り歩み寄る描写など、すべてが美しくて心が洗われるようでした」と、印象的な演出を挙げる声もあり、第2期を望むコメントも多く見られました。
第3位
3位は『リコリス・リコイル』。支持率は約7パーセントで、トップ3は昨年と同じタイトルが並びました。
「性格が正反対で、最初はまったく噛み合わなかった千束とたきなが、さまざまな事件を通じて息がぴったり合っていくところがエモい! 後半は、まるで長年連れ添った老夫婦のようにも見えました(笑)」や「恋愛をがっつり描いた作品ではないけれど、言葉以上に通じ合う二人が大好き。日常だけでなくアクションシーンからもお互いの信頼感が見え隠れしているのもイイ!」、「暗殺という過酷な任務に身を置きながらも、最後は自分たちの幸せを追い求めていく姿が良かった」と、独特なバディ感やガンアクションが人気を博しています。今年配信された短編『リコリス・リコイル Friends are thieves of time.』も追い風となり、上位にランクインしました。
■そのほかのコメントをご紹介!
『私の推しは悪役令嬢。』には「ごく普通の異世界転生ものかと思いきや、キャラクターの愛の形がいろいろな視点で描かれているのがよかった。レイとクレア様の掛け合いも楽しくて、つい応援したくなります」。
『アサルトリリィ BOUQUET』には「上級生と下級生がシュッツエンゲルと呼ばれる姉妹契約を結び、謎の巨大生命体に立ち向かう儚くも美しい物語。大型武器を構えた少女たちの凛々しさも魅力的です」。
『ゆるゆり』には「タイトルの通り、ゆる〜い百合が面白い。可愛いキャラたちのわちゃわちゃやギャグを気軽に楽しめるので、百合入門にもぴったり!」。
『BanG Dream! Ave Mujica』には「バンドメンバーの人間模様がここまで複雑に絡み合っている作品は久々。私は初華と祥子の間柄が大好きなのですが、それ以外にもいろいろなキャラクターの思いが交錯していて、感情揺をさぶられっぱなしでした」と、続編シリーズの制作が決まっているタイトルにも投票がありました。
今回のアンケートでは、ラブストーリーだけでなく、SFやアクション、サスペンスなど、幅広いタイトルがランクイン。どんなジャンルでも、登場人物の繋がりはファンを惹きつけることが再確認できました。
■ランキングトップ10
[好きな百合アニメといえば? 2025年版]
1位 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
2位 『やがて君になる』
3位 『リコリス・リコイル』
4位 『安達としまむら』
5位 『ゆるゆり』
6位 『ささやくように恋を唄う』
7位 『ハッピーシュガーライフ』
8位 『転生王女と天才令嬢の魔法革命』
9位 『citrus』
10位 『マリア様がみてる』
(回答期間:2025年6月7日〜6月14日)
■ランキングトップ20
[好きな百合アニメといえば? 2025年版]
1位 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
2位 『やがて君になる』
3位 『リコリス・リコイル』
4位 『安達としまむら』
5位 『ゆるゆり』
6位 『ささやくように恋を唄う』
7位 『ハッピーシュガーライフ』
8位 『転生王女と天才令嬢の魔法革命』
9位 『citrus』
10位 『マリア様がみてる』
11位 『魔法少女にあこがれて』
12位 『桜Trick』
13位 『神無月の巫女』
14位 『Strawberry Panic』
15位 『アサルトリリィ BOUQUET』
16位 『私の百合はお仕事です!』
17位 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』
17位 『まちカドまぞく』
19位 『私の推しは悪役令嬢。』
20位 『もめんたりー・リリィ』
(回答期間:2025年6月7日〜6月14日)
※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。