
昨今「結婚離れ」や「晩婚化」が指摘されていますが、現代の20代の「結婚観」はどのようになっているのでしょうか。タメニー株式会社の結婚相談所「パートナーエージェント」が行った調査によると、20代の約3人に1人が「25歳まで」の早期結婚を希望し、その背景には出産・育児に加え、資産形成やキャリアを意識した現実的な理由があることが判明しました。また、「マッチングアプリ」が出会いのきっかけとして定着するなど、婚活スタイルの変化も浮き彫りになっています。
【写真】恋愛・結婚の対象となる「異性との出会いのきっかけ」は?(調査結果を見る)
この「新社会人時の結婚観」についてのアンケート調査は、2025年4月16日〜17日に、20〜59歳の男女2042人を対象にインターネット上で実施されました。
まず、「社会人になったばかりのころ、どんな結婚観を持っていたか」「結婚意欲がある方々の、結婚を希望する年代」「(未婚・既婚別)30代以上の、社会人になったばかりのころ、どんな結婚観を持っていたか」などの質問が実施されました。
「すぐにでも」「25歳ごろまで」「30歳ごろまで」に結婚したいと回答した人は、20代で53.7%、30代で54.7%、40代で53.1%、50代で52.2%となっており、世代による大きな差はみられませんでした。
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特に20代については、約3人に1人(34.2%)が「25歳ごろまで」の結婚を希望していることが明らかになりました。
この「25歳ごろまで」という希望は、厚生労働省の「人口動態統計」で示される男女ともに最も多くの人が結婚している実際の年齢(27歳)とも大きなギャップがありません。調査を行った同社は、この結果について、一見「結婚離れ」が進んでいるように見えるものの、20代の「結婚したい」という意欲自体は決して低いわけではない、と述べています。
次に「すぐにでも」「25歳ごろまでに」「30歳ごろまでに」結婚したかったと回答した方のみに「なぜ早い時期に結婚したいと考えていたか」について質問しました。
どの年代でも最も多かったのは「できるだけ若いうちに結婚した方が出産・育児に有利だから」でした。特に30代では47.0%がこの理由を挙げています。また、「早めに結婚した方が資産形成などの面で有利だから」(12.3%)「自身のキャリアを考えて、早めに結婚した方がいいと思うから」(11.0%)などの理由が、30〜50代と比べて20代で高い傾向が見られました。
最後に、社会人になったばかりのころ、「どんなきっかけから恋愛・結婚の対象となる異性と出会おうとしていたか」を質問しました。
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20代は「職場での出会い」(40.4%)や「友人からの紹介」(36.7%)に次いで、「学校での出会い」(31.0%)を挙げていました。一方で、「合コン・飲み会」に期待する割合は、年代が若くなるほど減少しています。
さらに20代が「学校での出会い」「マッチングサイト/アプリ」「お見合いパーティー」「結婚相談所」「趣味や習い事の活動」といった、職場以外での出会いに目を向ける割合が全世代の中で最も高くなっており、「婚活」に対して、20代が前向きであることを示しています。
特に20代男性の回答を見ると、「マッチングサイト/アプリ」の利用意向が32.6%と高く、「合コン・飲み会」(23.6%)を上回っており、これについて調査を行った同社は、20代男性にとってマッチングアプリが出会いのきっかけとして定着してきていることが伺えるとしています。
【出典】
タメニー株式会社/新社会人時の結婚観」に関する調査
https://tameny.jp/
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