
2歳になるゴールデンレトリバーの男の子、ポチタくんと暮らすyukko(@gonapo_ta)さん。この日、ポチタくんを連れて、ドッグランが併設されているドッグカフェで食事を楽しんでいたところ、隣席の親子が、あえてこちらに聞こえるように、こんな会話をしていたという。
「『大っきいワンワン触りたい』『大っきいワンワンだねぇ触りたいねぇ』ってずっと隣で繰り返す親子。『触っていいですか?』って聞かれれば、『いいですよ』って言うけど、私から言わなくちゃいけないんかな? 触られる時にはリード(を持つ手)に力は入るし、(愛犬の行動を)見てなくちゃいけない。私たちがごはんを食べてる時は勘弁してほしい」
<yukkoさんのX(旧Twitter)の投稿より>
飼い主に「声をかけて」ほしい「理由」とは?
yukkoさんに詳しく状況を伺ったところ、子どもは5歳ぐらいで、親子は犬を連れていなかったという。
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「こちらのドッグカフェはごはんが美味しくて、犬なしで来る方もいらっしゃいます。うちの愛犬は、知らない方からでも、なでられることに抵抗はないです。むしろまんざらでもなさそうなタイプです。なので、私たちが食事をしている時以外でしたら大丈夫なのですが…」(yukkoさん)
知らない人や「子ども」には、飼い主は細心の注意を払ってます
ポチタくんは甘えん坊で人懐っこいゴル男子。それでも、やはり大型犬の力は想像以上に強い。
嬉しくて飛びついただけでも、相手が転倒したり、爪や歯が服や肌にひっかかるなど、怪我や事故につながる可能性がある。こういった場合、どんな状況であっても「飼い主」と「愛犬」が加害者になってしまうのが現実だ。
そのため、見知らぬ人間や、とりわけ「子ども」が愛犬に近寄る場合、飼い主は犬が飛びついたりしないようリードを短く持ち、愛犬の力をコントロールする必要が生じる。
「特に大型犬は触りたくなる方が多いと思います。でもやはり、愛犬を勝手に触られたり、飼い主に無断で写真を撮られるのは気分が良くないですし、怖いです…。触られる時はこちらもリードを持つ手に力が入りますので、ちゃんと声がけはして頂きたいです。
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とくに今回のように、飼い主が犬をコントロールできない食事中のようなタイミングで、わざと聞こえるように触りたい触りたいと言って、こちらが『どうぞ』と言うのを待つ『察して』はとても困ります…」(yukkoさん)
「触ってもいい?」を断っても…怒らないで!
さまざまな性格や事情を持つ人間がいるように、犬にもそれぞれの性格、病気やトラウマなどの事情があり、見知らぬ人間や他犬に対して攻撃的になる個体もいる。
今回はポチタくんもドッグカフェの「犬用フード」を食べていたタイミングだったそうだが、犬によっては、食事中に攻撃的になる「フードアグレッシブ」という行動を取る場合も少なくない。
もし犬による咬傷事故が起きた場合、飼い主は事故の加害者として、刑事責任や民事責任を問われる可能性がある。
こういったトラブルを未然に防ぐため、他人の飼い犬に触れたい時は、必ず飼い主に挨拶をし、許可を得ることが必要だ。
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また、飼い主の許可を得た場合でも、犬を驚かせたり興奮させないようにし、飼い主から「やめてほしい」と言われた際はすぐに引き下がることが重要となる。
そして、飼い主に声をかけても断られる場合があること…それはお互いの安全のためだということも知っておいてほしい。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)