
大阪・関西万博の会場は日差しを遮る場所が少なく、真夏の日中は厳しい暑さに見舞われます。そんな中、「持って行ってよかったもの」をイラストでまとめた投稿がXに登場し、7000件近い保存数を記録するなど、これから訪れる人たちの注目を集めています。
【イラスト4枚】「万博で持って行ってよかったもの」をチェック
イラストレーター兼漫画家の堀部健和(@takeo_horibe)さんが6月29日にXへ投稿したこのイラストは、「いいね」は1万件、保存数は6700件を超えました。特に注目を集めたのが、「直射日光を受けないだけでこんなにも過ごしやすいとは思わなかった」というアームカバーの効果です。
イラストには「お一人様・場内散策目的」に特化した持ち物リストが詳細に記されています。
必須アイテムは以下の通りです。
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・ 日傘(晴雨兼用)※会場でレンタルも可能
・ 夏用アームカバー
・ 帽子(ひもつき)
・ サングラス
・ 薄手のトートバッグ(手荷物の仮置き用)
・ サコッシュ(小銭・カード用)
・ 凍らせたスポーツドリンク
・ スポーツタオル
・ つじさん(@t_tsuji)作成の非公式地図
・ ハンディファン(余裕があれば)
・ 冷タオル(余裕があれば)
後日の追加投稿では「日傘同士がぶつからないように自分も持つ」という逆転の発想も紹介。混雑した場所では、自分も日傘を持つことでお互いの高さが揃い、ぶつかりにくくなるというアイデアです。一方で「軽食やレジャーシートは要らなかった」という情報も加えられました。
投稿には「お陰様で万博を無事に過ごせました!日傘、アームカバーは本当必需品ですね」といった感謝のコメントが相次ぎました。さらに「万博内のジュンク堂で売ってたサングラスがよくて。メガネ上からもつけれて視界はクリア」など、来場者同士でアドバイスを交換し合う場にもなっています。
さっと荷物を収納するのにトートバッグがあると便利
この実用的なイラストを投稿した堀部健和さんに詳しく話を聞きました。
「事前にネットで検索したところ、お子さん連れ向けのアドバイスが多かったんです。そこで、単身で訪れる人向けの情報をまとめようと思いました」(堀部さん)
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最も役立った持ち物は「日傘です。身体全体を影にできるほうがより快適でした」とのこと。
ただし、意外な発見もあったといいます。
「アームカバーは今回初めて使いましたが、非常に過ごしやすかったです。内側がメッシュになっているタイプで、熱を逃すので見た目より涼しく感じました。普段スーパーでアームカバーをしている女性を見かけていましたが、日焼けの他に暑さ対策としても理にかなっていたんだなと改めて思いました」(堀部さん)
長袖と比較した結果、「通気性と荷物が嵩張ることを考えアームカバーを選びました。長袖だと空気が逃げず、もっと暑く感じたかもしれません」と選択理由も明確でした。
事前の情報収集で役立ったアドバイスもあったそうです。「『さっと荷物を収納するのにトートバッグがあると便利』とネット記事で見つけて持って行きました。日傘や貰ったパンフレット、ゴミ類などを一旦仕舞うのに大変重宝しました」と堀部さん。
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パビリオンは「ほぼ全て長蛇の列」でしたが…
会場内のおすすめポイントについても教えてくれました。まず絶対に見逃せないのが「大屋根リング」です。
「何と言っても大屋根リングです。中を歩くとどこか神社を彷彿とさせるのですが、神社仏閣で使われる『貫』の建築工法が使われているそうです。雨や日差しを遮ってくれて居心地が良く、椅子も多く設置されていて休憩スポットとしても最適。不思議と迷いにくいという利点もあります」(堀部さん)
会場内バスの活用もおすすめです。「歩行者立ち入り禁止の海上部分も走行されますので、海側から見た会場を望むことができます」とのこと。
パビリオンは「ほぼ全て長蛇の列」でしたが、マルタのレストランとパビリオンは比較的入りやすかったそうです。
「夕方にはベルギーのレストランの屋上でビールをいただきました。空が変わりゆくタイミングで、大変涼しく、景色も幻想的でした」(堀部さん)
会場環境についても「場内がとても綺麗で、意外なことに虫の声が聞こえるんです。海辺なのに自然も感じられて素敵でした」と好印象だったようです。
堀部さんは「もう一度足を運ぶ予定で、次はパビリオンを中心に見て回りたい」と話しています。これから万博に行く人は、ぜひこの「持ち物リスト」と「会場内おすすめポイント」を参考に、暑さ対策を万全にして楽しんでください。