ママスタ止まらない物価高に苦しんでいるママも多いですよね。そんななかママスタコミュニティには「田舎は物価が安いから、都会の人より貯金ができるって本当?」というタイトルでこんな投稿がありました。
『田舎って物価が安いから都会の人より貯金ができるって本当? あと今は都会と同じくらい稼げるとか。田舎っていいことばかりじゃん』
投稿者さんはネットで「田舎は都会よりも物価が安い」という情報を見たんだそう。今は昔と違って田舎で仕事をしていても都会と同じくらい稼げるため、田舎に住んでいるほうが貯金ができると思っている様子。その情報が本当かどうかママたちに尋ねていました。
田舎も都会もスーパーの物価は変わらない?
『カフェとか都会と価格は変わらなかったよ? お食事代も宿泊代も全然普通に都会と同じ』
『スーパーとかも競合店がないから高いよ』
『田舎のスーパーは物流費がかかるから何割か増しで高い。物価は安くない』
『宅配外地域だと、とにかく毎日食材を手に入れるのが大変だよ。コンビニですら車で片道20分とかね』
田舎のほうが都会よりも物価が安いと思っている投稿者さんですが、実際に田舎に住んでいるママたちからは「都会と変わらないよ!」といった指摘がありました。チェーン店だと都心価格が設定されていて地方のほうが少し安いケースもありますが、それも微々たる差でしょう。それよりも田舎ではスーパーが周囲に競合店がない分、そのエリアでの独占営業になることもしばしば。そのため価格が高くてもお客さんが食材を購入するため、結果的に競合店が多く価格を抑えようとする都会よりも高くなってしまうという実情があるようでした。また「田舎ほど物流費がかかってしまうため、逆に食材は高くなる」という意見も。
『田舎でちょっと家庭菜園してご近所さんと野菜のやり取りをしていれば、旬の野菜に関してはほぼタダでもらえる。実際にうちの辺りだと、たけのこはもらうもの。わざわざスーパーで買わない。あとお米も作るか、ご近所から直接買うから安い。でも肉や魚は高いよ。そして田舎住みでもご近所付き合いせずに普通に会社員だと、米も野菜ももらったりできない』
『田舎は親戚付き合いにお金がかかるイメージ。何かっていうと集まって大宴会して、お年玉や入学祝いに葬式も法事も全員参加って感じでたくさんあって、お金を包む回数が多そう』
田舎といっても地域によりますが、たとえば農業がメインののどかな土地であれば、親戚や近所の人からお米や野菜をもらえるというケースはあるかもしれませんね。しかしそれも親戚やご近所付き合いが密である場合に限られ、田舎にいながらも都会の人と同じように会社員などをしていれば、食材をもらえる機会もないかもしれません。また親戚付き合いがあるからこそ、宴会や集まりの際にお金がかかるという意見も寄せられていました。田舎に住んでいる人ほど親戚に渡すお祝いやお年玉、冠婚葬祭などでお金がかかるというイメージを持っている人もいるようです。
田舎は土地がかなり安い!娯楽が少ない分、お金も使わない?
『家や駐車場は安いよね。友達が郊外に最近できたマンションを買ったけど、建売住宅や新築マンション2,000万円、月極駐車場が砂利で500円、コンクリートで1,500円と言っていた』
『田舎は土地が安いけど車がないと生活できないし、スーパーもないし遠い高い。車も家族の人数分いるし、車のメンテが高いね!』
『娯楽が少ないから日々の小さなご褒美的なことにお金を使わないかも。外食するお店、美味しいパン屋さん、スイーツのお店がたくさんあるわけではないし』
一方で「土地代は田舎のほうが安い」という意見もありました。都会と田舎では地価が違うので、家を買おうとすると田舎のほうが数百万円から数千万円安く買えるという大きなメリットはあるでしょう。しかし田舎ほど車がないと生活ができないので、ガソリン代や車のメンテナンス代などはかかってくるというデメリットも。駐車場代や土地代は安いけれども車にお金がかかるという、一長一短があるかもしれませんね。このほかにも「田舎は娯楽が少ない分、お金を使わない」という意見がありました。カフェやスイーツなどの飲食店が多かったり、イベントごとに溢れていたりする都会では、何かと誘惑が多くて娯楽にお金を使いがち。逆に田舎ほどそういった娯楽に触れる場面が少なく、お金を使わないのでは? という見方もありました。
子どもが大学に進学したときにお金がかかるのは……
『そもそも正社員の給料の額が違う。大手企業の地方支社勤務なら都会の人たちと給料が変わらないかもしれないけど。地元企業だと給料が安い』
『車2台必須だし、土地は安いけど、建物の値段は同じ。1人暮らしになった場合の大学進学費が1,000万円は余裕で超えるから、老後用の貯金は都会も田舎も変わらないと思う』
『住居費用が安くても車1人1台、子どもは高校や大学から自宅外通学する子が多い。大病したら総合病院までの交通費もかかるし、場合によっては通院のために病院そばにアパートを借りる人もいるからどうなんだろうね。都会はお店も多いから誘惑に負けてお金使っちゃうのが多いけど、田舎の人もネットショッピングで買いまくっていたりするもんね』
田舎と都会ではどちらが物価が安くて貯金しやすいのかという議論は、田舎といっても農村地帯なのか、地方都市なのかによっても違ってくるでしょう。ほかに都会と田舎でのお給料の違いに言及しているママたちがいました。最低賃金も都会のほうが高いこともあり、一般的には田舎のほうがお給料は低くなるケースが多いのではないでしょうか。しかしこれも、たとえば都心の企業勤めでありながら田舎でリモートワークしているなどであれば、違ってくるでしょう。さらに教育資金でいうと、子どもが家を出て都会の大学に1人暮らしをした場合には、仕送りも含めてかなりのお金がかかってくるという意見もありました。都会に住んでいて子どもが自宅通学するとなれば1人暮らしをしない分、支出も少ないですよね。
今回の投稿では都会も田舎も、それぞれにお金がかかる部分とお金がかからない部分があることがよくわかりました。見方を変えれば、どこに住んでいても仕事の仕方ややりくり次第では、貯金ができるという希望にもなるのではないでしょうか。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・むらみ
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