天空は7月18日、Shenzhen GPD TechnologyのミニPC「GPD MicroPC 2」の予約販売を開始した。国内1年保証と専用ケースなどが付属するオリジナルパッケージ版で、通常価格が8万8000円のところ、予約期間中は3000円オフの8万5000円で受け付ける。
通常販売および配送は9月下旬の予定だが、原稿執筆時のAmazon.co.jpの発売予定日は9月21日となっている。
●今度のMicroPCはタッチ操作にも対応 画面は180度回転
GPD MicroPC 2は、2019年に販売された「GPD MicroPC」およびそのマイナーバージョンアップ版「GPD MicroPC 2021Ver」の後継モデルだ。
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ボディーサイズは約171.2(幅)×110.8(奥行き)×23.5(高さ)mmで、重量は約500gと片手で楽に持ち運べる。約5mからの落下テストでの無傷率は98.3%、ディスプレイにコーニングのゴリラガラスを採用するなど、持ち歩いて使うことを考慮した頑丈さも備えている。
本機に採用されるCPUはIntel Processor N250(4コア4スレッド/6Mキャッシュ/最大3.8GHz)で、メモリは16GB(LPDDR5)、ストレージは512GB SSD(M.2 2280/PCIe 3.0 x4対応)、OSはWindows 11 Proだ。
7型の液晶ディスプレイは1920×1080ピクセル表示に対応し、輝度は最大500ニトで指紋防止コーティングが施されている。10点マルチタッチ操作もサポートしており、ディスプレイ部分はヒンジ部分が反時計回りに180度回転でき、折りたたんでタブレットのように使うことも可能だ。
インタフェースはUSB 3.2 Gen 2対応のUSB Type-C(USB Power Delivery/DisplayPort Alternate Mode対応)×2基、USB 3.2 Gen 2 Standard-A×2基、2.5GbE対応の有線LAN、HDMI 2.1出力、microSDメモリーカードリーダー、3.5mmヘッドセットの各端子を備えている。前モデルにあったシリアル端子(RS-232)は搭載していない。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応する。
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タッチパッドとバックライト付きのキーボードは、従来同様に両手持ち入力を想定した変則的な並びだ。キーピッチは約12mmで、本体を両手で挟んで持って親指入力できる配置になっている。キーボード部上部右側にタッチパッドがあり、左側上部に左右のクリックボタンと中央ボタンがあるので、マウス操作も両親指で行える。
指紋認証センサー兼用の電源ボタンは右側面にあり、Windows Helloに対応しているので、取り出してすぐに使える。タブレットモードで利用したい場合も、キーボードを開く、またはソフトウェアキーボードを表示させる手間がない。
ACアダプターは出力45WのUSB PD充電器(急速充電対応)が付属している。バイパス給電や充電のしきい値管理を行える、いたわり充電もサポートしているためバッテリーを長持ちさせられる。バッテリー容量は27.5Whで、最大4時間の動作が可能だという。
なお、記事執筆時点で海外クラウドファンディングサイト「Indiegogo」でもキャンペーンを実施中(495ドル)だが、天空から購入すれば、専用ケース/オリジナルストラップ/指紋防止液晶ガラスフィルム/国内1年間保証と安心サポート/液晶クリーナーの5つを特典として受け取れる。
●首にもぶら下げられるミニPC
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短い時間だが、実機に触れることもできた。
GPD製の超小型PCの多くは、アルミ削り出しのボディーを採用しており、それが高級感を生み出していたが、今回のGPD MicroPC 2は、軽量化のため樹脂製だ。しかし、見た目のチープさは感じず、剛性感は十分に思えた。
手に持った瞬間「軽っ!」と思ったし、他の参加者も「軽っ!」と思わず声に出てしまっていたのが印象的だった。
ボディーサイズが、スマートフォン並みに小さいのも特徴的だ。天空 代表取締役 山田拓郎 社長が、ネックストラップを使って首から下げてみせたが、違和感がないサイズだと感じた。
従来モデル同様、豊富なインタフェースを搭載しており、背面と右側面にバランスよく配置されている。シリアル端子が省かれたため、これまでの「“工具”として使えるGPD最小のプロフェッショナル向けポケットパソコン」という側面はやや薄れたかもしれないが、USB Type-C端子が2基に増えたので、取り回しはしやすくなった印象だ。
液晶ディスプレイは反時計回りに180度回転する。回転させて倒せばタブレットのようになる。
キーボードは、前モデルのGPD MicroPC 2021Verと比べ柔らかく押しやすくなった。両手で持って親指入力もしやすいと感じた。
このコンパクトさと軽さが、何より物欲を刺激する。スペックはそこそこだが、日常の作業であれば問題なく利用できそうだ。持ち運びしやすいので、“いざ”というときに備えてバッグに放り込んでおけるだろう。
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