
2018年9月11日、Xユーザーのミキサーさん(@puyaya523)は、生後2カ月ほどの子猫を家に迎えました。名前は「ナツ」ちゃん。今ではすっかり家族の一員として過ごしていますが、その出会いは雨の日の偶然のような出来事から始まりました。
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「子猫の鳴き声が聞こえてきたんです。雨が降り出していたので心配して探しましたが、その日は姿が見えませんでした」
翌朝、姉の家の近くから再び子猫の声が。なんと、軒先に現れたその子猫をお姉さんが保護し、すぐに連絡をくれたのです。
「私はもう連れて帰るつもりで、その日の夜に会いに行きました」
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新たにやってきたナツちゃんにびっくり 先住猫と距離を縮める日々
こうして迎え入れられたナツちゃん。家にはすでに先住猫のコタローちゃんがいましたが、ナツちゃんは物怖じせず新生活を満喫し始めたといいます。
「うちに来るなり走りまわったり、でんぐり返ししたり、とにかく元気いっぱい。先代猫のコタローのほうが遠慮してしまって、かわいそうでした。コタローのかわいい声がしばらくガラガラ声になって…。きっとストレスだったと思います。それでも1週間ほどで慣れてくれました」
やがて2匹は、無理に近づきすぎず、それぞれのペースを大切にする関係に。家の中には、穏やかな時間が流れ始めました。
「マイペースなナツと、コタローは程よい距離感を保ちながら仲良く暮らしてくれました」
まるでアスリート! 元気いっぱい、新たな家族とも仲良しに
6歳になったナツちゃんは、今も変わらず明るくてのびのびした性格。運動神経も抜群で、おもちゃをくわえて全速力で走ったり、ダイビングキャッチを見せたりと、とにかく遊ぶのが大好きです。
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「ネットで作ったりんごを咥えて走ってきたり、本当に楽しそうです」
そんなナツちゃんですが、生後7カ月の頃には大きな試練も経験しました。ジョイントマットの欠片を誤って飲み込み、開腹手術を受けることになったのです。
「かわいそうなことをしてしまいました。それ以来、部屋に敷いていたジョイントマットは全部捨てました」
たくさんの思い出を積み重ねてきたナツちゃん。そして2022年3月、家族にとって大きな別れが訪れます。ナツちゃんのよき相棒だったコタローくんが、7歳で虹の橋を渡りました。
「コタローが亡くなったあと、ナツはとても寂しがっていました。私も泣いてばかりで…」
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けれどその直後、不思議な出会いが訪れます。飼い主さんが職場で、柱の中から鳴き声をあげる子猫を発見。それが、現在の家族「柱太郎」くんです。
「きっと、コタローが導いてくれたご縁なんだと思っています。出会いに感謝しています」
お姉さんの家の近くで、ひとりぼっちだったナツちゃん。今では新たな弟分とともに、にぎやかであたたかな日々を送っています。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)