<マイナビオールスターゲーム2025:全パ−全セ>◇第1戦◇23日◇京セラドーム大阪
セ界の絶対的守護神が“まっさら”なマウンドに君臨した。通算194セーブを誇る全セの巨人ライデル・マルティネス投手(28)が先発。わずか6球で3者凡退に抑え「非常に楽しかった」とうなずいた。
粋な計らいで実現した先発マウンドだった。全セの指揮を執る阿部監督は「オールスターでしかできない」と、球宴ならではの演出を用意。マルティネスも「最初(先発だと)聞いた時は『え?』っていう感じだったけど、よく考えたら3つアウト取るのは、自分が普段やってる仕事と変わらない」と、18年6月5日ロッテ戦(ナゴヤドーム)以来となる7年ぶりの先発マウンドを満喫した。
普段は重圧のかかる9回のマウンドに立つからこそ、年に1度の夢の祭典を心から楽しんだ。オールスター仕様に金色に染め上げたヘアスタイルで登場。マウンド上ではスローボールを2球投じる遊び心も見せ「今まで1回も考えたこともないことができた」と笑みを浮かべた。
つかの間のリフレッシュを終え、再び真剣勝負の場に戻る。リーグトップタイの28セーブをマークする右腕は「9回に試合を締める方がやっぱりワクワクする」。“まっさら”な気持ちで定位置に戻る。【水谷京裕】
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