


おれの言動は30代後半の男性としては、非常に子どもっぽい。義姉に「カズマの言動は子どもっぽすぎる」なんて言ったけれど、おれのほうがよっぽど子どもみたいだ。それはわかっている。そもそもカズマは小学2年生。まだまだ子どもっぽくて当然だ。


年々減っている年賀状。届くのはパートナーや子どもの写真が入ったものばかりだ。友人たちのSNSを見ても、幸せそうな家庭の様子が伝わってくる。カズマが赤ちゃんのころはおれもまだ30歳になったばかりで、焦りはなかった。しかし年数を重ねるにつれておれにも焦りが生まれ、甥のことを単純にかわいいと思えなくなってしまったし、兄や義姉にイラつくことが増えてきたような気がする。





おれは、母が義姉から相談を受けるようなことをしてしまった自分が恥ずかしかった。でも、結婚も子どもをもつことも相手があって成立することだから、おれの意思だけでは決められない。
独身が珍しくない世のなかであっても、おれは自分に劣等感があることを認めざるを得なかった。それと同時に、カズマを傷つける形でしか会えないのであれば、距離を置くことも大事かもしれないとも思った。
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原案・ママスタ 脚本・もえこ 作画・おんたま 編集・みやび