帯広の隠れ名物「消える温度計」今年も 猛暑で表示が消灯

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2025年07月25日 18:01  おたくま経済新聞

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おたくま経済新聞

帯広の隠れ名物「消える温度計」今年も 猛暑で表示が消灯

 7月24日、北海道帯広市で記録的な暑さが観測され、JR帯広駅前に設置された街頭温度計の表示が突如として消灯するという、珍しい現象が発生しました。


 Xユーザーの拳王さんが、この時のようすを「帯広駅前の温度計消えたー!40度限界突破!!」と投稿し、現地の状況を写真付きで報告。注目を集めています。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 この街頭温度計は、JR帯広駅北口の広場に設置されたもので、夏冬問わず地元の人々が注目する地域の名物的存在。特に夏場は、気温が上昇しすぎると表示が「39度を超えたあたりで消灯する」と言われており、拳王さんも「話に聞いていた消灯待ちをしていた」と語ります。


 実際、この温度計は直前まで39度までを赤色で表示していたものの、それを超えると一転して全消灯。報道各社も現場に集まる中、消灯の瞬間を捉えた貴重な1枚となりました。


 この現象は帯広市民には意外と知られたもので、拳王さんによると「夏も冬も極端な温度になった時、温度計の写真を撮ったり見に行く人が多い」とのこと。まさに「地元あるある」とも言える現象です。


 拳王さん自身も、あまりの暑さからエアコンのあるビジネスホテルで一泊していたそうで、チェックアウト後に温度計を確認しに行ったところ、ちょうど上限いっぱいの状態を目撃。その後、消灯する瞬間に居合わせることが出来たようです。


 今回の現象は、近年の異常気象の象徴ともいえる出来事。「夏の北海道は涼しい」なんてイメージを持っている方も多いと思いますが、駅前の温度計が上限突破してしまう日が来るとは、誰が予想したでしょうか。


 なお、帯広の当日の最高気温は38.8度を観測。拳王さんによると「広場の遮蔽物の無い場所に設置されているので、実際の気温より高くなる傾向がある」とのことでしたので、もしかすると、地面が太陽光で熱せられて放出した強い熱(輻射熱)や、温度計自体が直射日光で加熱されたことなど、さまざまな要因が重なった結果かもしれません。


 拳王さんは最後に、「そうそう見られないものを見れて写真も撮れて良かった」と語っており、異常気象という深刻な現象を前にしながらも、どこか観測者としての静かな興奮が伝わってきます。


 夏の暑さは、近々全国どこにいても凌げるものではなくなってくるのかも。これからさらに暑くなる予報も出ています。各々どうか無理をせず、エアコンや水分補給など、万全の対策を心がけてください。



<記事化協力>
拳王@銭湯民族サウナ人さん(@seikimatsu_raoh)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025072505.html

このニュースに関するつぶやき

  • てか・・・我が家は去年よりも平均して2度くらい室温が低いんだけどww
    • イイネ!4
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