リニア新型試験車「M10」の出発式でテープカットするJR東海の丹羽俊介社長(左)ら=25日、山梨県都留市 JR東海は25日、山梨県都留市のリニア実験線で新型試験車両「M10」を報道陣に公開し、走行試験を開始した。省エネルギー化を図るなど、従来の車両よりも環境負荷を抑制する設計にしたのが特徴。
新型試験車は中間車両で、高温超電導磁石の専用車両とすることで、冷却に必要な消費電力を抑えた。同日の出発式には、JR東海の丹羽俊介社長や山梨県の長崎幸太郎知事らが出席。テープカット後、車両の走行試験が開始された。
丹羽社長は報道陣に対し「早期の開業に向けて全力を尽くしたい」と話した。式典前に新型車両に乗車した長崎知事は「一刻も早い開通へ期待値は高まっている。できることを最大限していきたい」と語った。

山梨リニア実験線に導入された新型試験車両「M10」(手前の車両)=25日、山梨県都留市