
■大相撲名古屋場所・千秋楽(27日、名古屋市・IGアリーナ)
単独トップの前頭15・琴勝峰(25、佐渡ヶ嶽)が、1差の3敗で追う前頭筆頭・安青錦(21、安治川)を突き落としで下し、13勝2敗で見事初優勝を飾った。
14日目を終え、琴勝峰が唯一の2敗で単独首位。安青錦と新入幕の前頭14・草野(24、伊勢ヶ濱)の2人が3敗で逆転優勝の可能性があったが、琴勝峰が勝てば優勝の大一番を制した。平幕力士の優勝は24年春場所の尊富士以来、8場所ぶり。
春場所では黒星を喫した安青錦を相手に、立ち合いは踏み込んでぶつかり合い、低い姿勢で前に出ようとする安青錦を左から突き落とした。
先場所は右脚肉離れで初日から休場も、6日目から途中出場し、6勝4敗(5休)で十両陥落を阻止。今場所は初日から3連勝も4日目から2連敗。だが6日目から白星を重ね、新横綱・大の里(25、二所ノ関)から金星を挙げるなど、自己最長の10連勝で初の賜杯を手にした。三賞では殊勲賞と敢闘賞のダブル受賞に。
|
|
草野は大関経験者の小結・高安(35、田子ノ浦)に突き出しで破れ、11勝4敗で終えた。