佐賀・伊万里の強盗殺人事件　技能実習生の24歳男性を逮捕　県警

　佐賀県伊万里市の民家で女性2人が殺傷された事件で、県警は27日、現場近くの同市東山代町長浜に住むベトナム国籍の技能実習生、ダム・ズイ・カン容疑者（24）を強盗殺人と住居侵入の容疑で逮捕した。

　逮捕容疑は26日午後4時20分ごろ、同市東山代町長浜の民家に侵入し、住人で日本語講師の椋本舞子さん（40）にナイフを示して現金1万1000円を奪った上、椋本さんの首などを切り付けて失血死させたとしている。

　県警によると、椋本さんと同居の70代の母親も首などを切り付けられたが、命に別条はない。母親は近所に助けを求め、近隣住民が110番し、事件が発覚した。警察官が現場に駆けつけると、椋本さんは自宅の土間で血まみれの状態で倒れていた。

　母親はドクターヘリで病院に搬送される前、「インターホンが鳴ったので玄関を開けたら男性が入ってきた」と警察官に説明。「お金。財布を見せろ」などと言われた後、椋本さんが最初に切り付けられたという。母親は男性と面識はなかったと話しており、県警は強盗殺人事件とみて捜査本部を設置し、現場から逃走した容疑者の行方を追っていた。【成松秋穂】