阪神タイガース、ヴィッセル神戸、大阪マーヴェラス、神戸ストークスのスポーツ4チームが29日、西宮市と「部活動地域展開に関する連携と協力に関する協定」を締結した。
全国で段階的に中学の部活動を地域移行することを進めており、西宮市は来年9月に移行予定。今回は4チームがさまざまな面から協力するのを目的とし、競技の枠を超えて4チームが同時に協定を結ぶのは異例だ。
締結式に出席した阪神粟井一夫球団社長は「西宮市にゆかりあるスポーツチームと一緒に協定を結べるのは本当にうれしく、ワクワクしている」とあいさつ。西宮市の石井登志郎市長は「子どもたちが本物に触れる機会を」と連携を心待ちにした。
阪神は今年1月に、球団内に「野球振興室」を新たな部署として設置するなど、野球振興活動に力を入れている。粟井社長は「本当に危機感を持っている。(中学校の部活の)競技人口が10年間で4割減っているというデータがある。普段、甲子園とタイガースがお世話になっているこの西宮市の子どもたちが野球をできる環境をつくっていくお手伝いができないか、ということでこの協定に入らせていただいた」と話した。
今後は中学校の部活動が地域のクラブチームに移行していく動きに合わせて、クラブを直接的に支援することなども検討する。「まずは野球に支援をして、野球からそういう動きを作っていきたい。最終的な目標は本当に中学生のみんなが、文化系のクラブの子たちも含めて、やりたいことができるような環境になったらうれしい。チームが勝つのと、一緒くらい大事」と力を込めた。
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