50年営業の店も「これほどの被害初めて」 熊本中心部で浸水相次ぐ

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2025年08月11日 16:13  毎日新聞

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靴店では水につかった商品などの片付け作業が進められていた=熊本市中央区で2025年8月11日午後1時、野呂賢治撮影

 熊本市中心部では、10日夜以降に襲った大雨の影響で、商店の浸水被害が相次いだ。営業を取りやめた店も多く、従業員らが排水や片付け作業に追われた。


 熊本市の繁華街・下通アーケードで営業する靴店「キクタシューズ」は、ビルの地下1階にある店舗が膝下ほどまで水につかった。11日午前からスタッフや業者がバケツやポンプを使って排水し、片付けをした。


 店は50年以上同じ場所で営業している。菊田廣文社長(76)は「これほどの浸水被害が出るのは初めて。停電してビルの排水ポンプが作動しなかったようだ」と語った。営業再開は未定という。


 熊本市役所近くの地下1階に店舗を構える「寺本酒販」は通常、午前2時過ぎまで営業しているが、10日夜はスタッフの身の安全を考えて午後9時に閉店した。寺本光明社長(61)が11日朝に店に来ると、店舗は水圧でドアが開かないほど浸水していた。店は高級酒なども多く、被害は最大で3000万円ほどに上る見込みだ。


 寺本社長は「道路を冠水した雨水が外の階段を伝って流れ込んだのだろう。朝からホームセンターに排水ポンプを買いに行き作業をしているがまだメドが立たない。罹災(りさい)証明書も必要になると思うので、行政は被害の実態を確認してほしい」と話した。【野呂賢治】



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