限定公開( 3 )
溶岩石に草を固定してコケを植えたところ、その5カ月後の光景がYouTubeで紹介されました。動画は記事執筆時点で1万2000回以上再生されています。
動画を投稿したのは、コケテラリウムの作り方やレイアウトテクニック、育て方、メンテナンス方法などを紹介しているYouTubeチャンネル「苔テラリウム専門-道草ちゃんねる-」。以前には、指先サイズの豆盆栽を作って話題になりました。
今回は、ユキノシタとコケを溶岩石に着生させる方法を見せてくれます。使用するのは、赤色タイプの多孔質な溶岩石やコケ、モビロンバンドなどです。
まずは、あらかじめ水に浸して吸水させた溶岩石に、丁寧に水ゴケを外したユキノシタを配置します。根は透明のモビロンバンドで固定しました。
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続いて、タマゴケ、ホソバオキナゴケ、スギバゴケの3種類のコケを溶岩石に植え付けていきます。コケの先端の緑色部分のみを使い、ユキノシタの株元から順番に根を隠すように慎重に配置するのがポイントです。植え終わったらスプレーで水を吹きかけました。
植え付けた石は、保水シート「アクアセル」(ハクサン)を敷いた15センチキューブの水槽に設置し、十分に水を含ませた状態で管理します。水槽にはフタをして湿度を保ち、着生を促しました。
1カ月後。ユキノシタとコケがしっかり着生し、モビロンバンドを外しても問題ない状態になりました。モビロンバンドはハサミで切った後、横にゆっくり引き抜きます。無理に引っ張るとコケが剥がれるため注意が必要です。
また、枯れた茶色い葉はこまめに取り除き、石の表面の汚れは水に浸してすすぎ洗いをします。すすぎ洗いは月に1回程度が目安なのだそうです。
2カ月後には茶色い葉が増えてきます。そのままにすると腐敗してカビの原因になるため、取り除くことが大事なのだそうです。3カ月が経過したタイミングではユキノシタに液体肥料を与えました。使用する際は必ず既定の濃度よりも薄めるようにし、春と秋に1回ずつ与えれば十分とのことです。
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4カ月後、液肥の影響もあってしっかりとした株に成長。しかし、着生にはバランスが大切なので大きくなりすぎないように葉の数を制限しました。根が溶岩石の裏側まで伸びている場合はピンセットで間引きます。根の量を減らすことで株の成長が抑えられるのだそうです。
5カ月がたち、ユキノシタとコケの着生石が完成しました。バランス良くしっかり活着しているため、上下を逆さにしても崩れることはありません。鉢植えの植物もすてきですが、着生石にはまた違った魅力があり、コケと溶岩石の風味と相まってずっと眺めていたいようなすてきな仕上がりになりました。
コケや溶岩石が含む水分を利用して成長しているユキノシタ。丈夫ですぐに大きくなりがちですが、葉の数を減らし、肥料を薄い濃度で与え、伸びすぎた根を取り除くことが、石の上で小さく保つコツなのだそうです。
ユキノシタとコケが溶岩石に着生するまでの様子に、コメント欄では「5カ月の成果を10分にまとめて分かりやすかったです」「とてもすてき」「最高です〜!」「これやってみます!」といった声が寄せられています。
美しいコケの世界は、YouTubeチャンネル「苔テラリウム専門-道草ちゃんねる-」以外にInstagram(@michikusa3193)、X(@michikusa3193)、公式LINE、Webサイトで発信中。さざれ石(小さな石)にコケがむす(生える)のか確かめる実験のもようはXの別アカウント(@ishikokemusu1)で伝えています。また、コケテラリウムの中でコケと一緒に育てられる小さな植物をまとめた図鑑『テラリウムで育てる植物図鑑』が販売中です。
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動画提供:YouTubeチャンネル「苔テラリウム専門-道草ちゃんねる-」
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