『真・侍伝 YAIBA』“原作大胆改変”への期待を明かした青山剛昌氏 (C)ORICON NewS inc. 漫画家・青山剛昌氏が18日、東京・浅草寺で行われた『真・侍伝 YAIBA』(読売テレビ・日本テレビ系 毎週土曜 後5:30)浅草寺絵馬奉納セレモニーに登壇し、本作のキャラクターを描いた大絵馬を浅草寺に奉納した。セレモニー後、青山氏が個別インタビューに応じ、今作で初めてレギュラー登場となるキャラクター・大和撫子(やまとなでしこ)への期待を明かした。
【写真】なんか…似てる?『真・侍伝 YAIBA』カゲトラと『名探偵コナン』千葉刑事 浅草寺のある浅草といえば、テレビアニメ第2話で鉄刃(くろがねやいば)と鬼丸猛(おにまるたけし)が迫力のあるバトルを見せる舞台にもなっている。今作では、シナリオは青山氏が完全監修しているが、浅草を舞台とするのはアニメスタッフの提案だったそう。自身の浅草での思い出について、青山氏は「あんまりないですね」としながら、「1回浅草に引っ越そうかなってときはありましたけど、結局引っ越しませんでした」とプライベートでのニアミスがあったとし、「いろいろ物件を探してた中に浅草に近いやつがあって、これは浅草近くておもしれえなってのはありましたけど、結局違うとこになりました」ともともと興味のある街だったと教えてくれた。
今作では、アニメオリジナルの要素も各所に取り入れられている。アニメオリジナルで感心した箇所について聞くと、「撫子ちゃんが登場するアイデアはアニメスタッフから来て、オッケーですよって言って」と、原作では1話限りの登場であった撫子のレギュラー登場をあげた。登場にあたっては、「その代わりいろいろせりふを直そうって言って、嫌にならないように、邪魔にならない感じで行きたいなっていう」と青山氏こだわりのディレクションもあったという。
撫子は、刃が幼いころにジャングルで出会い道場破りとして登場した、刃の許嫁(いいなずけ)を自称する美少女剣士。「ライバルなんで。さやかのライバルってほぼいなくて、諸羽、エメラルドが出てくるまで何にも敵がいなかった。おもしろいなと」と今作でのアクセントになると期待をにじませた。青山氏は、今回奉納した大絵馬にも原作から人気のメインキャラクターたちと並んで撫子も描いている。
『真・侍伝 YAIBA』は、『名探偵コナン』で知られる青山氏が描く漫画が原作で、ジャングルで修行に励むサムライ野生児・鉄刃が、ふとしたことから日本に戻り、新たな修行の地でさらなる強さを求めてサムライ魂一直線に躍進するアクション活劇。ライバル・鬼丸猛と出会い、鬼丸が「伝説の魔剣」を手にしたことから始まるスペクタクル満載な旅路を描くストーリー。
『週刊少年サンデー』(小学館)で1988年〜93年まで連載され、コミックス累計部数は1700万部を突破する人気作品で、テレビアニメが93年〜94年にかけて放送。今回の完全新作アニメは、94年4月のアニメ最終話の放送以来、31年ぶりとなり、シナリオは青山氏が完全監修している。