
株式会社マイナビ(東京都千代田区)は、このほど「マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査 6月<奨学金について>」の調査結果を発表しました。同調査によると、奨学金を利用している学生の約 7 割が「全額自身で返済を予定」していることがわかりました。また、約 2 割の学生が「奨学金の返済が企業選択に影響した」と回答したそうです。
調査は、2026年卒業予定の大学生・大学院生1801人(文系男子314人、文系女子710人、理系男子423人、理系女子354人)を対象として、2025年6月にインターネットで実施されました。
その結果、「奨学金を利用している」と答えた人は全体の36.9%で、そのうち、返済が必要な「貸付型」を利用している学生は24.6%でした。
「貸付型奨学金」を利用している学生に対して「返済予定」について聞くと、「(自身で)全額支払う予定」という回答が66.7%と7割近くを占め、「(自身で)一部を支払う予定」(24.3%)を合わせると、9割以上の学生が奨学金の返済を自身で負担する予定であることがわかりました。
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一方、学生本人以外(親・保護者、入社予定先の企業)の返済予定では、親・保護者については「一部支払い」が22.4%、「全額支払い」が9.6%。入社予定先の企業では「全額」が2.0%、「一部支払い」が8.6%と、少数ながら返済支援制度のある企業に入社を予定している学生も存在することが明らかとなりました。
そこで、「奨学金の返済があることによる企業選択への影響」を聞いたところ、22.0%の学生が「影響があった」と回答。
さらに奨学金の返済がある学生に対し、「企業選びで注目するポイント」を聞いたところ、「初任給の額」(69.6%)や「福利厚生の充実度」(53.5%)が上位に挙げられたほか、「奨学金返済支援制度の有無」(28.1%)も挙げられ、自由回答では「初任給が20万円以下だと返済が難しく感じ、そのような企業には応募しなかった」など、待遇について基準を設けて企業を選ぶといった回答が目立ちました。
また、中には「奨学金返済制度のある企業を探したがなかった」という回答も見受けられたことから同社は、「奨学金返済支援制度を導入する企業は増えているものの、学生からの注目も踏まえ、今後さらなる導入が進むことが期待される」とコメントしています。
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