三菱商事、洋上風力計画撤退へ=秋田・千葉県沖、資材高騰で採算悪化

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2025年08月26日 20:01  時事通信社

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三菱商事の看板
 三菱商事が、秋田県沖などで進めている洋上風力発電所の建設計画から、撤退する方向で調整していることが26日、分かった。円安による資材価格の高騰や人件費上昇の影響で、当初の想定より建設コストが上振れし、収益を確保できないと判断した。政府は洋上風力の普及を脱炭素化に向けた重要施策と位置付けており、エネルギー戦略の見直しを迫られる可能性がある。

 撤退するのは、三菱商事を中心とする企業連合が政府の公募で2021年に落札し、秋田、千葉両県沖の3海域で建設を目指している洋上風力。海底に風車の土台を設置する「着床式」で、当初の予定では28年以降に順次運転を開始する計画だった。

 採算の悪化を踏まえ、三菱商事は25年3月期連結決算で国内の洋上風力発電事業に関連して524億円の損失を計上。建設計画からの撤退も視野に事業性の再検証を進めており、近く結果を公表する見通しだ。 

このニュースに関するつぶやき

  • 2021年に洋上風力プロジェクト3件全て落札で勢いがあったのに、インフレ&円安でコスト増で採算が取れなくなったらしい。価格競争が裏目に出たケースかな・・・
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