<阪神3−4巨人>◇29日◇甲子園
アイブラック兄弟が夢を届けた! 首位阪神が3点ビハインドの8回、森下翔太外野手(25)と佐藤輝明内野手(26)による2者連続弾で超満員の虎党を沸かせた。高校球児に明け渡していた甲子園に1カ月ぶりに帰還しての伝統の一戦。惜しくも1点届かず2連敗となったが、佐藤輝は2戦連発の34号で、負けても強い虎を体現した。優勝マジックは11のままで最短Vは9月5日。30日こそ甲子園に1カ月ぶり、歓喜の六甲おろしを響かせたい。
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3、4番の連続アーチに、聖地が沸き返った。森下がかっ飛ばした左越えソロへの大歓声が鳴りやんだ直後。佐藤輝の打球も左翼スタンドに飛び込んだ。「よかったです」。約1カ月ぶりに帰ってきた甲子園のスタンドを黄色く染めたファンは歓喜。腹の底から出した大歓声は、圧を感じるような音量でこだました。
森下のソロで2点差に迫った直後の8回1死。巨人大勢の低め154キロ直球を、逆らわずに捉えた。高々と上がった打球は、甲子園特有の「浜風」に乗って左翼方向へ伸びた。2戦連発の34号ソロ。森下とのアイブラック兄弟による2者連続弾は今季2度目、アベック弾は6度目だ。今季5戦全勝だった不敗神話は途絶えたが、主軸コンビが負けても強い虎を体現した。
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チームは夏の長期ロード8カード22試合で14勝7敗1分けの好成績。初日の8月1日に36で再点灯させた優勝マジックを、11まで減らしてホームに帰ってきた。佐藤輝はロード期間も7本塁打を量産。前夜のロード最終DeNA戦でも先制2ランを放つなど、敗戦の中で気を吐いた。シーズン41本ペースで、82打点とともにリーグトップを独走する勢いは止まらない。
8月の8本塁打は5年目で月間自己最多タイ。昨年も8月に月間最多の6本塁打を放っており、夏場に強い姿も頼もしい。ただ、前戦までの7本はすべて中堅から右翼方向への引っ張りだった。左翼方向へのアーチは5月1日中日戦以来約4カ月ぶり。「いいんじゃないですか」。昨年11月の秋季キャンプでも取り組み、オフから強く意識してきた逆方向への1発は、状態を上げているバロメータだ。
チームは今季甲子園で最後となる「伝統の一戦」の初戦を落とし、2連敗で優勝マジック11のまま。最短優勝は9月5日に伸びた。藤川監督は「悔しいですね」と正直に明かし「明日またしっかりと頑張るというところですね」と打線の粘りに手応えを感じながら前を向いた。この日は得点時に六甲おろしが3度合唱された。30日こそ甲子園で1カ月ぶりとなる勝利の凱歌を歌いたい。【塚本光】
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