限定公開( 1 )
文具メーカーのキングジムは、2025年8月に新しい防災ブランド「KOKOBO」を立ち上げました。同社は2008年から防災グッズを取り扱っていますが、この新ブランドは“日常に寄り添った防災”をコンセプトにしており、新製品・既存製品を合わせて「日々の生活に自然と溶け込み、無理なく取り入れられる」アイテムをラインアップしていくとのことです。
【画像】これは助かる! テントの中のシルエットが外から見えない特殊な生地
この記事では、KOKOBOの新製品「防災テント」2種類を体験。防災グッズは家に用意しているという人でも、テントまでは持っていない人が多いのでは? 形状によって意外な使い道もある、最新の防災テントを紹介します!
KOKOBOから新発売となる防災テントは、小型サイズの「BTN100-KH」(税別1万1000円)と大型サイズ「BTN200-KH」(税別2万2000円)の2種類。発売日は2025年10月10日を予定しています。
いずれもシルバーコーティングが施されたポリエステルの生地と、スチール製のフレームでできています。非透過性の生地を採用しているため、テント内にいる人のシルエットが見えないのが特徴です。また、テントの四隅パーツやファスナーの取っ手に、暗いところで光る蓄光素材を使用しています。
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小型サイズの「BTN100-KH」は、縦置き・横置きどちらでも使える2WAYタイプの防災テントです。
横置きでは1人用の休息場所として、縦置きでは更衣室、簡易トイレと組み合わせてお手洗いスポットとしても利用できます。シルバーコーティングが施された非透過性の生地なのでプライバシーが守られる点も安心です。
テントの内側から開閉可能な窓も付いています。外の様子を確認したり、テント内の換気をしたりする際に便利です。
また、テントの内側にはトイレットペッパーやタオルなどをかけられるホルダー・フックが、外側にはA4の紙を入れられる透明ポケットが付いていました。キャンプ用テントとは異なる機能、防災テントとして「こんな場面で役立ちそうだな」と思えるような機能がたくさんついている点が好印象でした。
大型サイズの「BTN200-KH」は、開閉できる屋根と大人3人が入れる広さが特徴の防災テントです。
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非透過性のシルバーコーティングや開閉可能な窓などの特長は、小型サイズの「BTN100-KH」と共通です。しかしこちらは大人3人が横になれるだけの広さがあり、屋根部分も開くことができるため、周囲からの視線は遮りつつも狭苦しさは感じず快適に休息できそうです。
横幅は約200cmあり、ほとんどの人が手足を伸ばした状態で眠れるサイズです。175cmのライターも、試しに床に寝そべってみたところ、頭から足までテント内にちょうどよく収まりました。手足を曲げることなく、まっすぐ伸ばした状態で体を休めることができました。
「BTN200-KH」の屋根部分はファスナーで開閉できます。屋外では屋根を閉じて雨風を防いだり、体育館など室内の避難場所では屋根は開けつつプライベートな空間を確保したりなど、使い方はさまざま。
そのほか、タオルなどをかけられるフックや蓄光パーツを採用したタグ・ファスナーの引き手、透明のA4透明ポケットなども「BTN100-KH」と共通しています。
KOKOBOの防災テントは折り畳み式で、設営しないときは専用の袋に格納できます。また持ち運び用のショルダーベルトがついているため、外へ持ち運ぶときは肩に担いで収納袋を持ち運べます。テントが収納された状態での袋を持ってみましたが、想像以上に軽かったので驚きました。
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また、簡単に組み立てられるかどうかも気になるポイントです。今回取材した2点の防災テントはどちらも、折り畳まれたテントを袋から取り出して手で広げるだけの設計でした。
キャンプ用テントと異なり、骨組みの組み立てや布張り・地面へのくい打ちといった作業が必要なく、サクッと手軽に組み立てられる点も評価に値するところですね。
「防災セット」として組み込まれているアイテムは、災害発生直後に身の安全を確保するためのツールが多い印象です。その場の安全を確保することも重要ですが、避難生活が長引くと、プライバシーの確保など別の視点で必要なものが生まれてきます。
1人用の休息スポットとして、あるいは集団避難での更衣室やお手洗いスポットなどとして利用できる小型テント、家族やグループでゆったり休息できる大型テント。どちらにも違った使い方があり「防災テント」のメリットを考えるきっかけになりました。
9月1日は「防災の日」。すでに防災グッズは備えているという人も、避難後の生活をイメージして改めて備えを見直してみるのはいかがでしょうか?
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