風呂上がりすぐのビールはNG?入浴前に飲むと“吸収率7倍”の飲み物は?医師が教える「温泉術」【ひるおび】

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2025年09月10日 15:41  TBS NEWS DIG

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日々の疲れやストレス・・・温泉でリフレッシュしたい!
実は最近、国の調査で「日帰り入浴」でも十分効果があることが分かりました。
7万人以上の入浴を調査している温泉療法専門医、東京都市大学の早坂信哉教授に温泉の効果的な入り方を教わります。

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日帰りでも効果あり!「温泉」

環境省が温泉地への滞在前後の心身の変化について、初の大規模調査をおこないました。
全国「新・湯治」効果測定調査プロジェクトとして、全国の温泉地に訪れた約2万人にアンケートをしています。

【疲労が少なくなった】
日帰り・・・84.6%
1泊2日・・・82.0%
2泊3日・・・82.7%
3泊以上・・・80.3%

【コリや痛みが少なくなった】
日帰り・・・75.9%
1泊2日・・・70.2%
2泊3日・・・73.4%
3泊以上・・・73.7%

【より健康になった】
日帰り・・・84.0%
1泊2日・・・77.3%
2泊3日・・・80.9%
3泊以上・・・83.9%

【肌の調子が良くなった】
日帰り・・・79.5%
1泊2日・・・78.3%
2泊3日・・・78.0%
3泊以上・・・75.1%

「日帰り」での入浴がトップになった項目が多くありました。        

東京都市大学教授 早坂信哉医師:
昔は湯治というと1週間以上とよく言われたんですけど、実はもう少し短くても効果があるということが今回初めて分かりました。

早坂医師に教わる「入浴術」“温泉”編

そんな温泉をもっと効果的に楽しむために、早坂医師に入浴の極意を聞きました。

◆入浴前後にはコップ1〜2杯の水分補給!
一度の入浴で800mlの水分が失われます。
入浴前と後の水分補給で脱水を防ぎます。

◆湯に浸かる前にたっぷり「かけ湯」
手足➡全身➡頭の順にかけ、血圧の上昇を防ぎます。
手桶10杯ほど、たっぷりかけて身体を慣らします。

◆湯船には足先からゆっくりと入る
まずはみぞおちまで浸かり、2〜3分ほどして体が慣れてきたところで肩まで浸かります。
40℃の温泉であれば、10分ほど浸かると副交感神経が刺激されリラックスできます。

◆温泉から出た後、洗い流す必要はなし※泉質により異なる
塩化物泉などの泉質は皮膚をパックのように覆い保温や保湿の効果を得られるので、洗い流す必要はありません。
ただし臭いが強く刺激が強い「硫黄泉」など、洗い流した方がいい泉質もあります。

◆入浴後は胃腸に優しい料理を
入浴後は温められた皮膚に血液が集まるので、内臓の動きが低下します。
食事する場合は30分ほど空けるのがベストです。
湯豆腐など消化の良い温かい料理がおすすめです。

◆風呂上がり“直後”のお酒はNG
お酒を楽しむのも入浴から30分〜1時間ほど経ってから。
入浴後のお酒はアルコールの利尿作用により脱水の危険があり、アルコールの回りも早くなってしまいます。

恵俊彰:
ビールは、30分から1時間空けなきゃいけない?

東京都市大学教授 早坂信哉医師:
そうですね、ちょっと間を空けていただければと思います。水と一緒に飲んでいただければ、もう少し詰めていただいても大丈夫かなと思ってます。

早坂医師に教わる「入浴術」“スーパー銭湯”編

遠出をしなくても楽しめるスーパー銭湯。
露天風呂やジェットバスなどバラエティに富んだお風呂を備えている場所も多くあります。
こちらにも入浴の極意が・・・

◆温度が低めの風呂から入る
まずは温度が低めの体への負荷が弱いお風呂に入ります。

◆欲張りすぎに注意!
バラエティーに富んだ湯がある銭湯では、一つは1、2分だけにして、お気に入りの風呂は後からじっくり入るなどメリハリが必要です。
全ての浴槽に長く入ってしまうと熱中症の危険や、かえって疲労がたまってしまうこともあります。

◆ジェットバスは中盤や終盤に入る
血流改善などマッサージ効果が期待できますが、水圧がかかって体への負担も大きいので、中盤や終盤に入るのがおすすめです。

美肌!さっぱり!「泉質」で効果に違い

自分に合う泉質を見つけると楽しみも広がります。

【硫黄泉】美肌効果
皮膚の角質を軟化溶解
※入浴後保湿を忘れずに

【単純温泉】万能湯
刺激が少なく高齢者や子どもでも安心

【炭酸水素塩泉】クール温泉
湯上りさっぱり 切り傷に効果も

【硫酸塩泉】きつそうなのに優しい温泉
高血圧や動脈硬化の予防が期待

吸収率7倍!?お風呂に入る前に飲むのは・・・

温泉や銭湯だけでなく、自宅のお風呂でも役立つ情報も教わりました。

Q.「水」「ウーロン茶」「緑茶」「オレンジジュース」の中で、お風呂に入る前に飲むと、より効果が大きくなる飲み物はどれでしょうか?

正解は・・・「緑茶」。
緑茶に含まれるカテキンには脂肪消費作用や抗酸化作用がありますが、吸収されにくいのが難点です。
早坂医師によると、入浴による温熱効果で体の血流がよくなることでカテキンの吸収も向上します。
入浴前に緑茶を飲むことでカテキンの吸収率が「7倍」になったというデータもあります。
入浴前と後にコップ1〜2杯、最低でも500ml飲むと効果的です。

恵俊彰:
入る前は「水」だと思ってました。

東京都市大学教授 早坂信哉医師:
水でもお茶でもどちらでもいいんですけど、お茶だとカテキン効果がより上がるということです。

リラックス効果を高める「呼吸法」

【1】湯船に浸かり目を閉じる
【2】3秒かけて鼻から息を吸い、5秒かけて口からゆっくり息を出す
※20回ほど繰り返す

ポイントは腹式呼吸でやること。手をあてて、お腹が膨らむのを確認しながらおこないましょう。
この呼吸で副交感神経が刺激され、リラックスにつながります。

東京都市大学教授 早坂信哉医師:
お風呂で夏の疲れを癒していただければと思います。(シャワーではなく)湯船に浸かることがとても大事です。

(ひるおび 2025年9月9日放送より)
==========
<プロフィール>
早坂信哉氏
温泉療法専門医
東京都市大学人間科学部教授
25年以上にわたり7万人以上の入浴を調査

このニュースに関するつぶやき

  • 温泉は熱いから旅館でしか入らない。スーパー銭湯だと炭酸泉(基本的にぬるい)のあとサウナ⇨水風呂⇨外気浴を3セットしてから仕上げに炭酸泉。
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