「え、泣いてるの?」無口な彼が、猫カフェデートで涙した理由。その後“まさかの裏切り”が待っていた

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2025年09月10日 16:10  女子SPA!

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 あなたは、気になる男性との初デートの際に会話が盛り上がらなかったら、どうしますか?

 今回は、そんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。

◆傷心で始めた婚活アプリで、誠実そうな男性と出会う

 真嶋那奈さん(仮名・32歳/派遣社員)は、3年間お付き合いしていた彼に二股をかけられていたことが発覚し、別れてしまいました。

「ショックでしたが、あんな酷い男のことを引きずってぐずぐずしていたら私の貴重な時間がもったいないと自分を奮い立たせ、婚活アプリを始めたんですよ」

 そして、誠也さん(仮名)という33歳の社員男性とマッチングしてメッセージのやり取りをしてみたのですが……。

「メッセージがちょっとぎこちないというか、会話が上手く弾まなくて。これは私と相性が良くないということだと思い、デートをするのはやめておこうとしたんです」

 ですが誠也さんから「実は、今までご縁がなく僕には恋愛経験がありません。それでも良ければ会ってもらえませんか?」とメッセージが届き、少し気持ちが動いたそう。

「ぎこちないのは女性慣れしていないからと、理由が明らかになってちょっとホッとしたんです。メッセージの内容から人柄が良さそうなことは伝わってきましたし、外見もすごくかっこいいわけではないですが嫌いなタイプじゃなかったのでとりあえず一度デートしてみてもいいかなと思いましたね」

 とにかく次は真面目な男性とお付き合いしたいと願っていた那奈さんは、恋愛経験がないことは決してマイナスではなくむしろプラスではないかと感じました。

◆初デートの日、猫カフェで突然の涙を見せた彼

 そして初デート当日。初めて会った誠也さんは清潔感もあり思っていたよりスタイルもよく、悪くないなと思った那奈さんでしたが、やはり会話が弾まず気まずい雰囲気になってしまったそう。

「ちょうどその時に猫カフェの前を通りかかったので『もし猫が好きなら入ってみませんか?』と誘ってみたんです。猫カフェは未経験でしたが、猫がいたらどうにか間がもつんじゃないかと思ったんです」

 誠也さんは猫に触るのは子どもの頃の飼い猫以来だということでした。せっかくだし入ってみようと、2人で猫カフェに入店してみました。

「お店に入ったら、誠也さんがある猫ちゃんの前でハッと息を呑んで……誠也さんが子どもの頃に飼っていたモコちゃんとそっくりだっていうんです。クリーム色のペルシャ猫で、鼻の色がピンクなところまで同じだって」

 それで、当時の思い出が蘇った誠也さんは思わず涙ぐんでしまったのだそう。

「その猫カフェのクリームちゃんのおかげで、お互いの子どもの頃の話がはずんで私は助かったのですが、誠也さんは涙を見られてしまったことを恥ずかしがっていましたね」

 ですがそれがきっかけで、誠也さんは緊張せず話しかけてくれるようになり、那奈さんはホッとしました。

◆数日後、彼から呼び出されて……

 そしてそれから数日後、誠也さんから話があると呼び出された那奈さんは、てっきりお付き合いを申し込まれると思い込みウキウキしながら待ち合わせ場所に向かったそう。

「そしたら実は誠也さん、あのデートの日以来例のクリームちゃんが忘れられず夢中になってしまい、毎日のように猫カフェに通いつめて、おやつなど課金しまくっているそうなんです」

 もちろん昔飼っていたモコちゃんの面影をクリームちゃんに求めるのはよくないし、全く別の猫なのも分かっているけど、気になってつい会いに行ってしまうし、できることなら引き取りたいと考えてしまい……でもそんなことは許されない身勝手なことだと思う? と相談されました。

◆猫の相談をきっかけに、毎日やり取りをする仲に

「なんだかまるで、初恋の人にそっくりな女性に出会ってしまって思い悩む映画の主人公みたいだなと、ちょっと笑ってしまいました。でもこれは恋愛経験の良い勉強になると思って。

『たとえ好きになったきっかけがモコちゃんだったとしても、きちんとクリームちゃん自身を愛して仲良くなれたのならありだと思うよ』と、まるで私は誠也さんの恋の相談役のようなポジションでアドバイスして、その後も毎日のようにやり取りをするようになったんです」

 那奈さんは、そんなやり取りを通じて誠也さんの真っ直ぐで熱い人柄をすっかり好きになり、きっと近々クリームちゃんも一緒に3人で仲良く暮らす日々が来るに違いないと楽しみにしていました。

「そしてすっかりクリームちゃんと心を通わせた誠也さんは、無事に家へお迎えして一緒に暮らし始めたのですが……」

◆最後に待っていた“まさかの裏切り”

 さて、2人とクリームちゃんの間に何が起こったのでしょう?

「その後、いきなり誠也さんから『今まで相談に乗ってもらいお世話になりました。とにかく今はクリームちゃんとの時間が大事なので、もう会ったりまめに連絡を取り合ったりするのは無理だと思う』と言われたんです。『そ、そんな!』とショックを受けました。まだ付き合ってもいないのに振られてしまったような感じで」

 それ以来、誠也さんと連絡はとっていないそう。

「きっと私がクリームちゃんに負けてしまったということなんだと思います……もう猫カフェでデートするのは懲り懲りですね」とため息をつく那奈さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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  • 女が「私とコガネ(愛猫)とどっちが可愛い?」などと尋ねたら「君なんか100分の1も可愛くない。コガネの半分も可愛い女がいたら全てをなげうって顧みないだ
    • イイネ!1
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