53号本塁打を放ったフィリーズのカイル・シュワーバー(写真=GettyImages)● ドジャース 5−6 フィリーズ ○
<現地時間9月15日 ドジャー・スタジアム>
フィラデルフィア・フィリーズが西地区首位ドジャースとの敵地カード初戦に勝利。2年連続となるナショナル・リーグ東地区優勝を果たした。
地区優勝マジック「1」でこの日を迎えたフィリーズは初回、一死からシュワーバーが3試合連発の53号先制ソロ。オープナー起用の左腕バンダが投じた外角のスライダーに巧くバットを合わせ、右中間スタンドに一発を運んだ。
その後、スコア1対3と一時逆転を許すも、7回表にウェストン・ウィルソンの5号2ランなど3得点で逆転。その裏に同点とされたが、直後の8回表にブライス・ハーパーが27号ソロを叩き込んでリードを奪い返した。そのまま1点リードで9回表に入るも、守護神ジョアン・デュランが8番パヘスに25号同点ソロを被弾。試合は延長タイブレークに持ち込まれた。
それでも延長10回表、フィリーズは一死二、三塁の好機を作り、J.T.リアルミュートの右犠飛で勝ち越し。10回裏は5番手右腕デービッド・ロバートソンが一死満塁とピンチを招いたが、6番ロハスを遊飛、7番マンシーを一ゴロに打ち取って勝利を収めた。
今季のフィリーズはシュワーバーが本塁打と打点の2部門、トレイ・ターナーが打率部門でナ・リーグトップの好成績を残して打線を牽引。投手陣ではエース右腕ザック・ウィーラーら4人の先発投手が2桁勝利を達成した。今季終盤にはウィーラー、ターナーと投打の軸が離脱しながらも、現地8日から行われた地区2位メッツとの首位攻防4連戦をスイープ。今季MLB最速での地区優勝を決めた。
この勝利でフィリーズは3年連続となるシーズン90勝目に到達。ロブ・トムソン監督は2022年途中の就任から4年連続でチームをポストシーズン進出に導いた。同年にはワールドシリーズまで駒を進めるも、2023年はリーグ優勝決定シリーズ、昨季は地区シリーズで敗退。2008年以来、17年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指す。