ネット不正送金42億円=フィッシング急増、過去最悪ペース―警察庁

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2025年09月18日 18:01  時事通信社

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時事通信社

警察庁=東京都千代田区
 警察庁は18日、2025年上半期(1〜6月)のサイバー空間を巡る脅威情勢を公表した。インターネットバンキングの口座から不正送金された被害額は約42億2400万円で、前年同期比約7割増と上半期では過去最悪ペース。通年で最多だった23年(約87億3000万円)を上回る恐れもあり、同庁が注意を呼び掛けている。

 被害の大半が企業や金融機関を装ったメールで偽サイトに誘導し、IDやパスワードを盗み取る「フィッシング」から始まっており、金融機関などでつくる「フィッシング対策協議会」のまとめでは、上半期の報告件数は119万6314件に上った。前年同期比約2倍で、過去最多の24年の年間171万8036件を超えるペースという。

 同庁などによると、3〜5月には証券会社をかたるフィッシングメールが急増し、5月には7万件を超えた。上半期のネット証券口座への不正アクセスは1万3121件、口座乗っ取りなどによる不正売買額は計約5780億円に上った。

 このほか、取引金融機関を装って企業に電話し、口座情報を聞き出し不正送金する「ボイスフィッシング」の被害が2〜4月に急増。対策で被害は止まっているが、警察庁は新たな手口も含め、引き続き警戒が必要としている。 

このニュースに関するつぶやき

  • 利便性やコスト減を錦の御旗に国や企業が盛大に広告打って拡大した結果がコレだよ。セキュリティをきちんと学ばせもせず利用者拡大ばかりしてきたツケを利用者が支払わされている
    • イイネ!5
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