
飲んだあとの電車で眠りに落ち、目が覚めたら縁もゆかりもない土地にいた、という経験はないだろうか。投稿を寄せた静岡県の50代男性は、20代の頃の苦い経験を振り返った。
男性は当時、「伊豆高原から有楽町まで、熱海からは新幹線で通勤してた」という。かなりの長距離通勤だが、ある日こんな悲劇が起きた。(文:天音琴葉)
「飲んでたら東京駅からの新幹線の最終に間に合わなくて、泣く泣く東海道線で帰宅したことがあった」
「ゴー」轟音で起きた男性が目にした光景は…
伊豆高原から有楽町までの道程は、伊東や熱海、小田原を抜けて片道2時間以上かかる大移動だ。通勤だけで疲れてしまいそうだが、そんなある日、最終の新幹線を逃した男性は……。
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「大垣行のムーンライトながら号に乗って、座れたこともあり、すぐに気持ちよくなって寝ちゃったんだよね」
ちなみに「ムーンライトながら」は2021年に廃止されたが、当時は東京駅から岐阜県にある大垣駅間で運行されていた夜行快速列車だった。飲んだあととあって、睡魔に逆らえなかった男性は、どこまで行ってしまったのだろうか。
「ゴーって鉄橋わたる轟音で起きて、あっ根府川鉄橋(編注:白糸川橋梁)だと思い、よかった、寝過ごさなくて、と安心してたら、よく見ると鉄橋が長くておかしいぞって」
白糸川橋梁は小田原市にかかっており、東京からなら伊豆半島の手前に位置する。ところが実際は、
「そこは浜名湖でした」
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なんと本来降りるはずの熱海をとうに過ぎ、もちろん伊豆をスルー。静岡県をまるごと横断してしまったのだ。浜名湖を渡る長い鉄橋の音で目覚めたものの、時すでに遅し。愛知県まで行ってしまった。
「トホホ……次の豊橋で降りたけど、財布はすっからかんだった」
と嘆いた男性だが、なんとか帰宅できたようだ。これは30年ほど前の話だが、痛い目に遭い凝りた男性は、その後は寝過ごさなくなっただろうか。
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