
旦那が子どもの貯金を使い込んでいた……そのような現実を突きつけられたとき、あなたならどうしますか? 投稿者さんの祖父母は、将来のために投稿者さんの子どもの名義で、コツコツと貯金を続けてくれていたそう。けっして少なくない金額です。それは子どもの学費にしても、独立の資金にしても、有意義に使えるものだったはずでした……。
『キャッシュカードの保管位置が変わっていたので貯金を確認したら、ほとんどお金が入っていませんでした。最終的に旦那の使い込みがわかったので、私の両親と義両親にも連絡し、義両親が旦那の使い込み分を払うことになりました。ただし義両親から条件をつけられて、「離婚はしないことと、この話はなかったことにすること」と。私は離婚する気でいたので悩んでいます』このまま結婚生活を続けていても、旦那さんに不信感が残るという投稿者さん。でも子どもの将来のことを考えると、返金を受けて表面的には収束させたほうがいいのではないかと思ってしまう……でも離婚したほうがいいのか……。迷う投稿者さんに、ママたちはコメントを寄せてくれました。
離婚を選ばないのならしっかり見張るしかない
旦那さんが犯したことは、いわば「家庭内窃盗」とも言えるものです。けっして軽い行動ではありません。
『お金の補填の代わりに、旦那が免責になるのはおかしい。甘やかせたらまたやるでしょう。離婚しないのなら完全に疑って生活したほうがいいね』
『私の父は弟の進学費用、私と弟の保険を解約した返戻金に手をつけたところで母にバレ、もうやらないと反省したフリをしてまた使い込んでいた。ギャンブルだった』こうした体験談では一度お金に手を出した人間は、また同じことをやる可能性があると言います。使い込みを義両親から補填されたからといって、それが“解決”になるとは限らないのです。
|
|
「泥棒と住めるか。離婚あるのみ」という声も
「犯罪者と一緒に暮らすなんてありえない」「泥棒と生活を共にするなんて、おかしくなる」……こうした感情的とも取れる意見も、ママたちから寄せられました。実際に自分の子どものお金を勝手につかわれたとき、そう感じるのは当然でしょう。
『お金を返してもらって離婚。親が後始末してくれるなら、またやるよ』
『義両親からの返金は受け取らず離婚して、旦那に借金として背負わせればいい』
『うちも子どものために貯めてくれていると思っていた児童手当が、旦那に全部つかわれていた。今年子どもが受験となったところで、それが発覚。それも原因のひとつで近々離婚します』
『元旦那がそう。財布から抜いていく。極めつきは家にいたのに「空き巣が入った」と言い張って警察を呼ぶ羽目に。刑事さんは見抜いていて、私は平謝り』「お金はいらないので離婚。子どもが大事だから離れましょう」とのコメントもあり、もはやお金の問題だけでは済まないと考えるママも。お金に関する信頼関係の崩壊は、修復不能と判断されることもあるようです。
|
|
「離婚はまだ待って」との意見も
感情のままに離婚するのではなく、一度冷静に考えたほうがいいという意見もありました。
『子育てにはお金が掛かる。今は旦那さんといたほうが経済的なメリットがあるのなら、離婚は時期尚早かもね』
『たしかに許せない。何につかったのかにもよるけれど、安易に子どもから父親を奪いたくないな』離婚を選ばなかったとしても、それは旦那さんを許すという意味ではなく、「今は離婚するタイミングではない」という現実的な選択にすぎません。子どもが大きくなり、旦那さんのしたことが理解できる年になったら話は別です。また投稿者さんの経済状態が安定したら、選ぶ道もまた違うものになるでしょう。
義両親の態度に納得がいかない
ママたちが口を揃えたのは、義両親の対応への不満でした。
『投稿者さんの祖父母が貯めてくれていたものなのに、なぜ義両親が上から条件を突きつけてくるの? 約束させるべき相手は自分の息子であって、投稿者さんではない』
『自分たちが後始末をしているという意識があるからこそ、見返りを求めてくる。でもそれは筋違いだし、息子(旦那)本人が責任を取るべき』
|
|
『条件をつけるのなら、「使い込んだお金を義両親が建て替える、次にやったら即離婚」ではない?』義両親が返金してくれるからと言って、投稿者さんが黙る理由にはなりません。返金は返金、責任は責任、とわけて考えるべきなのでしょう。お子さんの貯金は、投稿者さんの祖父母が貯めてくれたもの。それに手をつけたことを義両親が勝手に「なかったことにしろ」と言ってくることに、怒りを感じる声が相次ぎました。とはいえ有責なのは旦那さんです。この場合、義両親からお金を借りるのは旦那さん。義両親は夫婦間のトラブルには口を出すべきではないのでしょう。
最終的に取るべき道は?
ママたちの意見から見えてきたのは「旦那を信用できない」との感情は、決定的な離婚理由になり得るということです。返金があったとしても、何につかったのか不明、謝罪も誠意も感じられない、義親が「条件」をつけてくる……このような状況下では、もはや関係を修復すること自体が不可能に近いと感じるママも少なくないのではないでしょうか。
もちろん家庭の事情や子どもの将来のことを考えて、すぐには離婚できないこともあるでしょう。その場合でも、「お金の管理をすべて妻側にする」「万が一のための離婚準備(へそくりや仕事の確保)を進める」「子ども名義の資産を再度守る仕組みを作る」といった防御策を講じることが不可欠です。
夫婦間の信頼を取り戻せるか
お金の使い込みは、夫婦間の信頼を失う行為のひとつです。それが子どもの将来のために準備されていたお金だったとしたら、裏切りの重さは計り知れません。義両親が返金するのは、あくまでも“表面的な解決”にすぎません。問題は旦那さんがなぜそのようなことをしたのか、なぜ平然とそれを隠していたのか。その根本を解決しない限り、信頼関係は取り戻せないでしょう。
投稿者さんと投稿者さんの子どもの未来のために、今一度、どう生きるべきかを見つめなおしてみることが大切なのかもしれません。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・善哉あん