車内に泥、鍵開かず 浸水の地下駐車場、所有者の車確認始まる 三重

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2025年09月22日 15:49  毎日新聞

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長靴を持って地下駐車場に入る車の所有者ら=三重県四日市市浜田町で2025年9月22日午前9時49分、荒川基従撮影

 記録的な短時間豪雨で12日夜に地下1、2階が浸水した近鉄四日市駅前(三重県四日市市)の「くすの木パーキング」で22日、駐車中に被災した車の所有者による確認が始まった。地下1階に160台、地下2階に114台の計274台が取り残されており、確認作業は24日まで続けられる。


 同駅近くにある「1番出入り口」では、午前10時前から次々と所有者が地下へ降りていった。ほとんどの人が長靴を用意しており、懐中電灯を持ち込む人も多かった。所有者らは車検証やゴルフバッグ、貴重品などを回収していた。


 午前中に訪れた男性(80)は自宅が駐車場のそばにあり、自分の車が地下2階、妻の車が地下1階でそれぞれ被災した。男性の車は昨年4月に購入したばかり。流されたのか、車は駐車した場所から少し動いており、車内にも泥がこびりついていた。水に浸かったためスマートキーでは開錠できず、スマートキーに内蔵されている鍵でも開けることができなかった。保険が適用されるか現時点では分からないという。


 男性は「保険会社に車の搬出を依頼したら『駐車場に大きいレッカー車は入れない』と言われた。今週ゴルフに行きたいのでゴルフバッグを取り出したかったが、開錠できず無理だった」と話し、ディーラーと電話で対策を相談していた。


 くすの木パーキングの排水は17日に完了したが、被災した車の搬出方法や日程は決まっておらず、駐車場復旧のめどは全くたっていない。この駐車場は市中心部にあるため影響が大きいとして、市は15日、速やかな復旧に向けて市職員による復旧支援プロジェクトチームを設置。被害の把握や復旧への助言、国などとの調整に努めるとしている。


 市によると、21日現在で、被害車両のうち20台の所有者が分かっていない。【荒川基従】



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  • なぜ車がその状態でゴルフバッグが無事だと思えるのか…
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