34歳男に死刑求刑=「短絡的で身勝手」―長野4人殺害・地裁

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2025年09月24日 16:01  時事通信社

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時事通信社

長野地裁=長野市
 長野県中野市で2023年5月、住民女性と警察官の計4人が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた青木政憲被告(34)の裁判員裁判の論告求刑公判が24日、長野地裁(坂田正史裁判長)であり、検察側は「短絡的で身勝手な犯行」として死刑を求刑した。

 検察側は論告で、争点となった刑事責任能力の程度について、同被告は被害者の女性の遺体の隠蔽(いんぺい)を図り、母親に自首を勧められた際には「絞首刑になる。それは嫌だ」と話していたと指摘。善悪の判断や行動を制御する能力は十分保たれており、完全責任能力があったのは明らかだと主張した。

 その上で、被害者から悪口を言われているという妄想があったにせよ、殺害に及んだことは極めて短絡的で身勝手だと非難。何の落ち度もない女性2人だけでなく、公務中の警察官2人も殺害した結果は重大で、凶器に殺傷能力が高い刃物や銃を使っていることから殺意は強固で、残虐さや冷酷さも際立っていると述べた。

 論告に先立ち、被害者の遺族が意見陳述し、村上幸枝さん=当時(66)=の次女は「極刑以上の刑があるならそれで裁いてほしい」と涙ながらに訴えた。 

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