【ソフトバンク】連覇達成!起死回生V「メディアがどう思うとか考えず」光った小久保監督の手腕

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2025年09月27日 21:03  日刊スポーツ

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西武対ソフトバンク リーグ優勝を決め、ナインから胴上げされるソフトバンク小久保監督(撮影・岩下翔太)

<西武1−4ソフトバンク>◇27日◇ベルーナドーム



ソフトバンクがパ・リーグ2連覇を達成した。小久保裕紀監督(53)は就任1年目から2年連続V。新人監督からの連覇は球団史上初の快挙となった。


驚異の底力を見せつけた。開幕直後に近藤が腰の手術で離脱し、柳田、周東、今宮、栗原、正木も不在の時期があった。「飛車・角」に加え「金・銀」まで失い、5月1日には最大借金「7」の単独最下位。絶望的な状況で、冷静な小久保監督は「主力がこれだけケガするか」と苦笑いした。


変えられない物事に悩んでも時間がもったいない。小久保監督はそういう考えだった。「もう、いない者はいないんで。自分にいつも言い聞かせていたのは、今預かっている(1軍登録)31名が最強のメンバー。どれだけ主力がケガしても、ホークスの中では今選んでいるメンバーが最強というのを言い聞かせた」。理想は打順固定、主力がどっしりと投打の軸に座ること。かなえられなくても「理想と現実は違う」と言い聞かせた。1日ごとに「最強のオーダー」を組み、柳町、野村、佐藤直、川瀬ら生え抜きの若手がチームを支えた。


「勝つ確率を高めることを優先した。選手がどう思うとか、メディアがどう思うとかは考えずに判断した。そこはブレなかった」。圧倒的な勝利が求められるソフトバンクの監督。話題性より勝利を選んできた。その決断の連続が栄冠をもたらした。どん底を経験した小久保ホークスが起死回生の2連覇だ。【只松憲】


◆小久保裕紀(こくぼ・ひろき)1971年(昭46)10月8日、和歌山県生まれ。星林−青学大を経て93年ドラフト2位でダイエー入団。95年本塁打王、97年打点王。03年オフに無償トレードで巨人移籍。07年にFAでソフトバンクに復帰し、12年に現役引退。通算2057試合出場で2041安打、413本塁打、1304打点、打率2割7分3厘。青学時代に92年バルセロナ五輪で銅メダル。13年10月から17年WBCまで侍ジャパン監督。20年オフにソフトバンク復帰。21年は1軍ヘッドコーチ、22、23年は2軍監督。24年から1軍監督を務める。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。


◆福岡ソフトバンクホークス 1938年に南海電鉄を経営母体として創設。44年に近畿日本、46年に近畿グレートリングと改称。47年から南海ホークス。59年には杉浦の4連投4連勝で巨人を破り初の日本一。88年秋にダイエーが買収して本拠地を大阪から福岡に移した。93年に福岡ドーム(現みずほペイペイドーム)が完成。球団買収により05年からソフトバンクとして参戦。1リーグ時代に2度優勝。パ・リーグでの優勝は今回で21度目(南海10度、ダイエー3度、ソフトバンク8度)。日本シリーズ優勝は17〜20年の4連覇など11度。オーナーは孫正義氏。

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  • いま、ベルーナドームで優勝の喜びを噛み締めています。 主力が怪我で次々に欠けて、泥沼の連敗にベベタを経て、よくぞ優勝してくれました。 次はCS突破と日本一を目指して欲しいです。
    • イイネ!7
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