【DeNA】三浦大輔監督が今季限りで辞任、4年連続Aクラスもリーグ優勝逃し決断 昨年日本一

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2025年09月29日 05:01  日刊スポーツ

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広島対DeNA 広島最終戦で大勝しファンに手を振る三浦監督ら(撮影・加藤孝規)

DeNA三浦大輔監督(51)が今季限りで辞任することが28日、分かった。昨季は3位からポストシーズンを勝ち上がって26年ぶりに日本シリーズを制覇。球団が「勝ちに全振り」と掲げた中での就任5年目だったが、阪神に独走を許してリーグ優勝はならなかった。4年連続Aクラス入りも自ら辞任を申し入れ、球団も受諾。10月1日ヤクルト戦(横浜)の試合後、今季最終戦セレモニーでファンにメッセージを届ける。チームはこの日、2位でのCS進出が決まった。


   ◇   ◇   ◇


“ハマの番長”が決断した。DeNA三浦監督が今季限りで辞任することが決まった。昨年はセ・リーグ3位から26年ぶりに日本シリーズを制覇。常勝軍団を構築すべくリーグ優勝を目指した今季だったが、12球団最長ブランクとなる27年連続V逸となった。2位を確定させ、球団監督史上初の4年連続Aクラス入りも、リーグ優勝しなかったら責任をとるという固い決意で辞任を申し入れ、この日までに球団が受諾。広島戦後、ナインにも意思を伝えたとみられる。


昨年の日本シリーズ優勝の景色を目にし、球団からも「常勝軍団」を構築すべく勝負の年に位置づけられた今季。三浦監督自身も「交流戦も優勝できたし、CSも勝ち上がった。日本シリーズで優勝できた。でも1個足りない。リーグ優勝をしないといけない」と、最大の目標としてきた。南場オーナーは1月に新人たちへの講義で「今年は去年のあの時期だけたまたま強かったのか、本当に強いチームなのかが試される大事な年」と強調していたが、阪神史上最速優勝の前に沈んだ。


今季は積極補強を敢行し、潤沢な戦力を誇ったが、かみ合わない日々が続いた。23年に10勝を挙げたバウアーが2年ぶりに復帰し、7月には藤浪、ビシエドら実績のある選手を獲得した。しかしバウアーは4勝にとどまり、24年首位打者のオースティンの度重なる負傷、主力の牧や宮崎の長期離脱も重くのしかかった。6月の交流戦では、12球団ワーストのチーム打率2割5厘と勢いに乗り切れなかった。


それでも、9月には打線の復調と投手陣がかみ合って貯金を荒稼ぎ。2年連続で下克上優勝への機運も高まっている。三浦監督は、2位を決めたこの日の広島戦後「(優勝はならず)悔しかったですけど、CSホーム開催という次の目標に切り替えていけたのは良かったです」と前を向いた。今季最終戦となる10月1日ヤクルト戦(横浜)のセレモニーで、ファンへメッセージを伝える予定。5年に及んだ“番長政権”が幕を下ろす。


◆三浦大輔(みうら・だいすけ)1973年(昭48)12月25日、奈良県生まれ。高田商から91年ドラフト6位で大洋(現DeNA)入団。97年リーグ最高勝率。05年最優秀防御率、最多奪三振。15年にプロ野球記録に並ぶ23年連続勝利。16年引退。通算535試合、172勝184敗、防御率3・60。19年にDeNA1軍投手コーチ、20年に2軍監督を務め、21年から1軍監督。24年は3位からCSを突破し日本一を達成。183センチ、88キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億500万円。

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  • 三浦が辞任で新井が留任って(笑)人生は理不尽な事ばかりやな。
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