NTTの看板 NTT東日本とNTT西日本は29日、固定電話の回線使用料を2026年4月1日利用分から、住宅用は月220円、事務用は同330円それぞれ引き上げると発表した。固定電話のサービスに使われている銅(メタル)回線設備の廃止が完了する35年ごろまでの間、維持に必要なコストを賄うのが狙い。値上げは約30年ぶり。
NTT東西は26年度から段階的に銅回線を廃止する。代替サービスとして近く提供を始める光回線などは、現行料金と同額とする。現在の銅回線の契約数は、ピーク時の1998年度から約8割減の1000万回線。NTT東西は電話網の維持コスト低減や通信品質の確保に向け、光回線や無線への移行を促す考えだ。
銅回線からの移行には申し込みや工事が必要。11月から順次、契約者には案内が郵送されてくるという。