逆転打を放ったレッドソックス・吉田正尚(写真=GettyImages)● ヤンキース 1−3 レッドソックス ○
<現地時間9月30日 ヤンキー・スタジアム>
ボストン・レッドソックスがニューヨーク・ヤンキースとのワイルドカードシリーズ第1戦に逆転勝利。吉田正尚外野手(32)は代打出場で逆転の2点適時打を放った。
アメリカン・リーグ東地区の名門同士によるマッチアップとなったワイルドカードシリーズ。先発マウンドに上がったエース左腕ギャレット・クロシェットは2回裏、二死から7番ボルペに右越えの1号ソロを被弾。ア・リーグ最多勝の左腕フリードに対する打線は毎回のように走者を出しながら決定打が出ず、6回終了まで無得点と苦戦を強いられた。
それでも1点を追う7回表、フリード降板直後に一死二、三塁と作った場面で吉田が代打としてポストシーズン初出場。その初球、2番手右腕ウィーバーが投じた高め95.9マイル(約154.3キロ)のフォーシームを振り抜くと、打球は二遊間を破って逆転の2点適時打。一振りで起用に応え、試合をひっくり返した。
待望の援護点を貰ったクロシェットは逆転直後の7回裏、ヤンキースのクリーンナップをわずか6球で三者凡退。先制弾を浴びてから8回の先頭打者まで打者17人をパーフェクトに打ち取り続けた。一死から7番ボルペにこの試合2本目の安打を許したが、8番ウェルズを最速100.2マイル(約161.3キロ)のフォーシームで見逃し三振。キャリア最多117球の熱投で8回二死まで11奪三振、1失点とヤンキース打線を抑え込んだ。
レッドソックスは守護神アロルディス・チャップマンを投入して8回裏を無失点に抑えると、9回表にアレックス・ブレグマンの適時打でダメ押しの追加点を奪った。回を跨いだチャップマンは9回裏に無死満塁とピンチを招いたが、4番スタントンを空振り三振、5番チザムJr.を右飛、6番グリシャムを再び空振り三振に仕留めて逃げ切り。球団4年ぶりのポストシーズン初戦を勝利で飾り、地区シリーズ進出へ王手をかけた。