日本テレビ系報道番組「news every.」(月〜金曜午後3時50分)は1日の放送で、自民党総裁選(4日投開票)の終盤の情勢を分析した。
番組では、日テレが29日から30日に全国の自民党員・党友1210人に行った電話調査の結果を紹介。高市早苗・前経済安全保障担当相が35%(前回+1ポイント)で支持トップとなり、小泉進次郎農相(44)が28%(±0)で2番手、林芳正官房長官(64)が23%(+6)で猛追しているとの状況を伝えた。小林鷹之・元経済安保担当相(50)は5%(±0)、茂木4(±0)、決めていない人が5%(−7)。また、国会議員票を合わせると小泉氏が160票を超える勢いでトップとなり、高市氏が150票半ばで競り合い、林氏が120票を超える勢いとした。
日テレ政治部の平本典昭キャップは「小泉陣営の幹部は『持ちこたえた』。別の幹部はこう言ってました。『下げ止まった』と。というのも、小泉陣営は不安だったんです」と分析。ステマ疑惑の逆風、昨年の総裁選では後半に逆転されたことに触れた上で「党員票は下がることを想定していたので『横ばいは実質プラスだ』と。小泉陣営は議員票は順調に上積みしていますから、陣営からは『決選投票は確実』という声も出ています」と解説した。
続けて平本氏は、高市氏について「結果を聞いた高市陣営の幹部が『もっと伸びると思っていたのに。想定外だ』とがっかりしていた」と紹介。「高市陣営の描いた勝利の方程式は、去年と同様、選挙戦がスタートした後、論戦で他の候補を圧倒し、選挙中に票を伸ばす逆転戦略でした。が、今年は序盤から中盤には6ポイント伸ばしたんですが、今回は1ポイント。伸びたんですが、一発逆転するには伸び悩み。『戦略が狂った』と不安視する声が出ている」と指摘した。
また平本氏は、林氏の陣営からは「『ワンチャンあるかも』との声が出ている」と説明した。「林陣営からは、今回の論戦で、急に英語で問われ英語で答えた場面など、討論会で対応力が評価されたという声が出ている」と言及。ひろゆき氏が進行を務めた討論会で、米国トランプ大統領との交渉を念頭に英語での日本のアピールを求められた際、林氏が流ちょうな英語で回答したことが、追い風になったとした。
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