【ヤクルト】高津監督、球団58年ぶり高卒新人猛打賞の田中陽翔に「結果出るのはいいこと」

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2025年10月03日 23:08  日刊スポーツ

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広島対ヤクルト 1回表ヤクルト1死二、三塁、村上の先制右犠飛で生還した田中を迎える高津監督(中央)(撮影・加藤孝規)

<広島1−6ヤクルト>◇3日◇マツダスタジアム



ヤクルトが雨中の一戦で快勝した。


初回は村上宗隆内野手(25)が試合を動かした。1回1死二、三塁、右手1本で泳ぎながら右中間最深部への先制犠飛を決めた。さらにホセ・オスナ内野手(32)が中前適時打で通過点を奪った。4回は北村恵吾内野手(24)が5号ソロでたたみかけた。6回はオスナと北村恵の適時打で中押しした。


「1番遊撃」でスタメン出場したドラフト4位の高卒ルーキー田中陽翔内野手(19=健大高崎)はプロ初となる猛打賞を決めた。1回先頭で右越え二塁打をマークすると、2回2死一塁では右前打、5回先頭は中前打を放った。球団で高卒1年目の猛打賞はサンケイ時代の67年5月5日中日戦の奥柿幸雄以来、58年ぶりの快挙だった。


19歳の躍動。高津臣吾監督(56)は「今は経験すること、勉強すること。もちろん、この時期でもこうやって結果が出るのはすごくいいこと。バッティングはやっぱりいいですよ。スイングが鋭いと思います。ただ1軍で戦える守備力があるかと言われるとまだまだ。(内山)壮真とか(長岡)秀樹の下の若い選手が次々出てくるような感じになっていかないといけない。ぜひ若い選手が、俺が俺がという気持ちを持ってトライしてほしい」と話した。


投げては先発の高梨裕稔投手(34)が6回6安打1失点で3勝目。四死球0とストライク先行で攻めた。以降は継投で広島打線の反撃をしのいだ。


雨の中で試合をつくった高梨について、高津監督は「すごく難しい条件の中で、フォアボールも出さなかったし、球も走っているように見えた。いいピッチングだったと思います」とたたえた。


4日広島戦(マツダスタジアム)はシーズン最終戦となる。今季限りで退任が決まっている高津監督にとっても最後の試合。広島出身で地元で迎える。「広島というのはあまり意識はないけどね。みんなと一緒にユニホームを着て、グラウンドに立てるのも明日が最後。いろいろなことをかみしめながら、いろいろなことを感じながら、思いながら、グラウンドに立ちたいなと思います」と話した。


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