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セ・リーグは4日、今季のレギュラーシーズン全日程を終了し、阪神佐藤輝明内野手(26)が40本塁打&102打点で初タイトルを確定させた。チームの2冠は86年ランディ・バース氏(71)以来39年ぶりで、当のレジェンドが米国から快挙を祝福した。
他に阪神勢は近本光司外野手(30)が4年連続6度目の盗塁王、村上頌樹投手(27)がいずれも初の最多勝&最高勝率&奪三振の3冠、才木浩人投手(26)が初の最優秀防御率を獲得。リーグ優勝の勢いそのまま、兵庫出身カルテットが12タイトル中、リーグ最多7部門を独占した。
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2冠を獲得した阪神佐藤輝に、米国から祝福メッセージが届いた。声の主は85年にリーグVと日本一をけん引し、同年から2年連続3冠王を獲得した最強助っ人バース氏だ。球団90周年イベントで今年7月に対面した“後継者”の快挙を喜び、熱い言葉があふれた。
バース氏 Congratulations! 本塁打王と打点王の獲得、本当におめでとう。素晴らしい努力の積み重ねで、チームの優勝も重なって最高の1年になったと思います。カケ(掛布)以来の40号とは本当に素晴らしい!
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阪神の本塁打王も、打点との2冠も86年バース以来39年ぶり。4番の掛布雅之氏(70=OB会長)が85年にマークして以来の生え抜き40本塁打もたたえた。
バース氏 空白を埋めてくれたのが佐藤で本当によかった。タイガースの歴史に1ページを加えてくれた。
バース氏以来のトリプルクラウンにも背中を押した。佐藤輝は今季、打率も自己最高の2割7分7厘4毛でリーグ7位につけた。
バース氏 来年は首位打者をぜひ狙ってほしいね。3冠王も夢じゃない。彼はホームランももっと打てる。さらに伸びる選手だと期待しているし、それはチームの連覇にもつながる。
8月には17打席連続無安打もあったが、しっかり立て直した。その成長過程も素晴らしいと目を細める。
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バース氏 打撃は波があるからね。佐藤も忍耐強く打撃と向き合い続け、よく我慢して乗り越えた。自分のスイングをしっかり持っている。力強さとしなやかさがあって軸がある。特に今年はそれがよく見えた。
佐藤輝も数々の激励に感謝した。史上9人目の3冠王へ決意を新たにした。
佐藤輝 しっかり確率を求めて、そうなればいいなと思いますね。(打率は)もっといけるんじゃないかと思うし。もっと高いところにいけるように、もっと考えながらやりたい。
昨オフの契約更改時、球団に将来のメジャー挑戦希望も伝えている。同じ3月13日生まれのバース氏は“虎の新旧3冠王同士”としての対面を夢見ていた。
バース氏 佐藤輝はいつか、MLBでプレーする日がくるだろう。その時には応援に駆けつけたい。【伊東大介】
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