
実は苦手食材!? 物価高で注目の「小松菜」
クックパッドは、物価高の中でも価格が安定し、“お手頃野菜”として家庭の買い物かごに入りやすい小松菜の検索動向を調査しました。調査の結果、「小松菜×苦手」の検索が過去10年で約3倍に急増し、苦手野菜ランキングでも15位から5位に大幅上昇していることが分かりました。
小松菜がナスを追う上位グループに浮上
クックパッドの食の検索データサービス「たべみる」(※1)によると、小松菜は「苦手」との組み合わせ検索が2015年のマッチ度1.4から2025年には4.2へと約3倍に増加。ランキングも15位から5位に浮上しました。ナスも2015年のマッチ度5.3から2025年には9.0に上昇し、7年連続で苦手野菜1位を維持しています。
この背景には価格の安定性があります。ナスは総務省の消費者物価指数※2で96.5(2020年基準)と価格が安定しており、小松菜も店頭で"お手頃野菜"として紹介される機会が増えています。しかし実際の食卓では「どうすれば子どもが食べてくれるか」という悩みが拡大している実態が浮き彫りになりました。
家庭から寄せられる"成功体験"
クックパッドの「つくれぽ」(つくりましたフォトレポート)には「小松菜嫌いの子が完食!」「お弁当に入れられるほど食べられた」といった声が数多く寄せられています。以下のレシピは合計で1万5千件以上の「つくれぽ」がつき、“苦手克服”の成功体験が広がっています。
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克服レシピの共通点:「卵と油で包む」で食べやすく
人気の小松菜レシピには、共通の調理法がありました。
・油で炒める:辛味成分が油に移り、舌に届きにくくなる
・卵でコーティング:苦味成分が直接舌に触れるのを防ぐ
・旨味をプラス:ツナやかつお節などで苦味を和らげる
ナスの場合も、甘辛い味付けやチーズ、ごま油といった工夫で苦手意識を軽減する傾向が見られます。
これらの工夫によって、家庭では「嫌がっていた子どもがパクパク食べた」「定番メニューになった」といった「つくれぽ」が増えています。
「安い野菜を買ったけれど…」から「家族みんなで楽しむ食卓へ」
物価高でお手頃な野菜を買う家庭が増える中、「子どもが食べない」という悩みを抱える方も少なくありません。クックパッドでは、実際に家庭で試されたレシピに対して「うちの子も食べられました」といったつくれぽが寄せられることで、同じ悩みを持つ他の家庭でも試しやすくなる傾向が見られます。
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こうした実際の体験に基づく情報共有が、お手頃野菜を活用した家庭料理の幅を広げる一助となっています。物価の変動や食材選びの悩みなど、食卓を取り巻く環境が変わっても、クックパッドは『毎日の料理を楽しみにする』というミッションのもと、データとレシピを通じて家族の料理を支援してまいります。
※1「たべみる」 について
・クックパッドの食の検索データサービス「たべみる」
利用者数No.1の料理レシピサービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービスです。食材・地域・季節・食用シーン(誕生日や運動会など)といった様々な切り口で分析を行えます。
・「たべみる」データご利用時は、以下クレジットのご掲載をお願いします。
※使用ツール:クックパッド 食の検索データサービス「たべみる」
※SI値:Search Indexの略で、1000回あたりの検索頻度です
※マッチ度:指定キーワードとの組み合わせ検索頻度を、100回あたりの割合で示す指標
※2 総務省統計局 「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)8月分」
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html