北九州市のジュエリー店で6月にネックレス22点(計約3200万円相当)を奪ったとして、福岡県警は9日、県内居住の16歳と17歳の無職少年2人を建造物侵入と強盗の容疑で逮捕したと発表した。県警は2人が「闇バイト」として関与した匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による事件とみて全容解明を進める。
少年2人の逮捕容疑は氏名不詳の「指示役」と共謀し6月5日午後6時10分ごろ、北九州市小倉北区竪町2のジュエリー店で、店員2人に刃物のようなものを突きつけて「金を出せ」と脅し、ネックレス22点を奪ったとしている。2人とも「遊ぶ金ほしさでやった」などと容疑を認めているという。
県警によると、少年2人は知人同士で、指示役からインスタグラムで誘われ、無料通信アプリ「シグナル」などで指示を受けていた。現場からタクシーで逃走後、福岡市中央区天神1の公衆トイレの個室に被害品を入れたリュックを隠し、引き換えに交通費名目の5万円を持ち帰った。指示役とは事件後に連絡が取れなくなり、約束された計1500万円の報酬は受け取れなかったという。
周辺の防犯カメラ映像などの捜査で関与が浮上し、県警は2人を7月に逮捕。共に少年院送致された。
また、県警は被害品の隠匿に関与したとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で同県糸島市の左官工の男性(21)=同法違反で起訴=も7月に逮捕。この男性を事件に誘ったとして職業安定法違反容疑で福岡市の会社員、高田陸容疑者(26)も9月に逮捕した。被害品は現時点で見つかっていない。【川畑岳志】
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