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日本ハム新庄剛志監督(53)が10日、“先制口撃”を仕掛けた。エスコンフィールドで「2025パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ開催前日記者会見に出席。隣に座ったオリックス岸田監督を揺さぶるワードを連発し、作戦面では“新庄マジック”を繰り出す可能性を示唆するなど布石も打った。最大3試合の超短期決戦。開幕前日からアクセル全開で2度目のCSに臨む。
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新庄監督は“絶口調”だった。CS開幕前日会見でまずは「(23年まで)3連覇してるオリックスさんの方が経験値があるので、まあ勝ち負けで言ったらオリックスさんの方が有利かな」と揺さぶった。
まだ続く。「あとはファーストゴロがあまり飛ばないようにしてもらえたらうれしいな」。思わず左隣にいた清宮幸が苦笑いする中で「清宮君がエラーした時に点数がものすごく入ってしまう。それだけはお願いしたい」と、たたみかけると、もう止まらない。
「岸田監督はバントが好きなんで、若月君の前に塁がたまったらバントしてほしいな」
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「若月君はワンパターンの配球が多いんで(笑い)。1発でそれを仕留めるようにやらせたい」
「(オリックスは)一、三塁で他のチームの試合の時はセカンドスローに行くんですけど、ウチと対戦するときはサードに来るんですよ。だから一塁ランナーを走らせて二、三塁からの攻撃をしようかと。他の方法も2つ考えてるんで、楽しみにしといてください」
会見中盤に岸田監督から「今日、ファーストゴロを打つ練習をできたら」と思わぬ“カウンター”を食らって「明日ほんとファーストゴロが飛んできそうなんで(清宮幸を)レフトにしようかなって真剣に考えてます」と、逆に揺さぶられる場面もあったが、いろんな布石を打ちながらの“口撃”は迫力十分だった。
予告先発の発表では伊藤、北山、達と堂々と公表。初戦の4番は清宮幸で行くことも明かした。レギュラーシーズンは12勝12敗1分けと五分だった両チーム。新庄監督が「1試合目は8−7、2試合目は4−3でどっちかが勝つ。そういうゲームをできたら」と話せば、岸田監督も「ほんとにそこを目指して真っ向勝負」と呼応した。主導権を握った白熱の前日会見と同様に、CS本番も場の空気を支配して勝ち上がる。【木下大輔】
◆CSファーストステージの主なルール シーズン2位と3位が3試合制で対戦し、勝利数の多い球団がファイナルステージに進出。引き分けを除いた勝利数が同じ場合は2位球団が勝者となる。球場は2位のホーム。延長は12回まで。12回終了後、同点は引き分け。12回表終了時や12回裏の攻撃中に後攻のステージ勝ち上がりが確定した場合、その時点で終了となる。予告先発を採用。
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