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西武の今井達也投手(27)が10日、今オフにポスティングシステムでメジャー移籍したいという希望を球団に正式に伝えた。「人生1回しかないので。挑戦は自分も好きなことなので、できる時に精いっぱいのことをやりたい気持ちではいます」と報道陣に話した。
最速160キロの直球に、魔球的な変化を誇るスライダー。イニング数を超える奪三振で、球界を代表する先発投手になった。一方で海外FA権の取得は早くて27年中。現時点では球団主導のポスティングシステムしか、米球界挑戦の手段はない。
今井は、ここから「待つ」段階に入る。広池球団本部長は昨オフ時点で今井の将来的な希望は聞いていたとした上で「また希望ももらいましたので、これからしっかり考えるところ」と話すにとどめた。球団は先んじてメジャー挑戦を口にしてきた高橋については、本人の意向を尊重する見込み。2桁勝利を計算できる両右腕が仮に同時に夢を追えば、チーム力の大きな低下に直結しかねない。
一方で、メジャー側からの今井の評価は特に高い。夏には20人前後のメジャー関係者が登板を視察したことも。契約金が高騰すれば、西武への譲渡金は跳ね上がることになるが、広池本部長は「それを含めてこれから。しっかり精査します。我々としては当然、残ってほしい投手。これから検討するので、それなりの時間はかかるかなと思います」と態度を保留。結論には時間を要しそうだ。【金子真仁】
○…かねてメジャー挑戦を希望する西武高橋光成投手(28)は「いろいろな選択肢があって、すぐに決断できていないです」と熟考を続けている。球団からは昨オフ時点でポスティングでの米移籍を容認する方針を示されたが、ここ2年は満足いく成績に至らず。今季中には国内FA権も取得している。「(決断は)意外と大変だなって思いますけど、幸せなことなんで、いろいろと悩んで」と心境を口にした。
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