



レンくんはボソッとトオルに向けて小声で何かつぶやきます。それは耳をうたがうような言葉でした。思わず怒りがこみ上げてきます。ただ私がここで叱ったところでこういう子には響かないだろうし、かえって絡まれてしまっても面倒です。


私はファミレスの宅配アプリで、レンくんのための料理を注文しました。トレイに乗せて部屋に運ぶと、トオルはそれを受け取ってドアを閉めました。しかし部屋のなかのトオルとレンくんの会話は、イヤでも私の耳に入ってしまったのです。


あまりことを荒立てることもしたくなくて、ファミレスの宅配を注文して部屋に届けた私。しかし私は聞いてしまったのです。その料理を見て友人のレンくんが「こんな安っぽいメシいらない」と言い放ち、私のことを「うちの親より使えねー」とあざ笑っていたことを……!
部屋から出てきたレンくんは、私をちらりと見て「おジャマしました」と吐き捨てるように言うとそのまま去っていきました。アゼンとしながら見送った私。トオルの連れてきた友だちがあまりに礼儀知らずなことに、私はビックリしてしまったのでした。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・金のヒヨコ 編集・井伊テレ子
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