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福岡県みやま市の市立小学校で2024年、1年生の男子児童(当時7歳)が給食のウズラの卵を喉に詰まらせて死亡した事故で、遺族が市に6000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、福岡地裁久留米支部(川崎聡子裁判長)で開かれ、市側は争う姿勢を示した。
訴状などによると、男児は24年2月26日、給食のみそおでんに入っていたウズラの卵を喉に詰まらせ、吐きそうなそぶりを見せたため、養護教諭らが背中をたたくなどしたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
遺族側は「喉に詰まらせやすいウズラに注意して食べるよう伝えるなどしていれば、重大事故を回避できた可能性があったのに怠った」などとして、教職員には注意義務違反や重大な過失があると訴えている。
口頭弁論では男児の父が意見陳述し、「友達思いの優しい子で、みんなから愛されていました。わずか7歳にして命をなくし、喜びも夢も奪われてしまった。市は再発防止策をとっているようだが、非を認めて、きちんと謝罪し、責任をとるのが先決だ。この裁判でなぜ息子が死ななければならなかったのかを明らかにしたい」と述べた。
遺族は25年6月に地裁柳川支部に提訴したが、久留米支部に回付された。【降旗英峰】
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