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DeNAが新監督に相川亮二ディフェンスチーフ兼野手コーチ(49)を内部昇格させる方針であることが17日、分かった。CSファイナルステージで阪神に3連敗し、アドバンテージの1勝を合わせて0勝4敗で敗退が決定。すでに三浦大輔監督(51)は今季限りでの辞任を球団に申し入れて受理されており、球団は後任の選定を進めていた。22年からコーチを務めてチームを熟知し、元捕手としての洞察力も備える“相川DeNA”が、まもなく誕生する。
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悲願のリーグ優勝へ−。DeNAが4代目監督に、相川ディフェンスチーフ兼野手コーチを内部昇格させる方針を固めた。現役時代は横浜、ヤクルト、巨人でプレー。引退後は19年から巨人でバッテリーコーチを務め、22年にバッテリーコーチとして古巣に復帰。23年からはヘッド格として、作戦面でも三浦監督に進言する立場で共闘してきた。
今季も主に捕手の指導に当たり、山本、松尾、戸柱を中心とした“捕手王国”育成の立役者となった。巨人のコーチ時代にも大城卓や岸田を育成し、日本を代表する捕手に育て上げた手腕には定評がある。さらに現役時代から選手会長やキャプテンを務め、チームメートや周囲からの信頼が厚く、コーチと選手という関係性でも積極的なコミュニケーションを図って信頼を積み上げてきた。
捕手としては、現役で23年プレーした経験値の高さと04年のアテネ五輪や06年、13年と2度のWBC選出など国際経験の豊富さも兼ね備える。巨人のバッテリーコーチだった19、20年にはリーグ優勝も経験。捕手としての洞察力や野球勘も高く評価されており、戦力豊富なDeNAにとって、27年間遠ざかっている悲願のリーグ優勝への大きな武器になる。
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4年連続Aクラス入りと常勝軍団へ近づきつつある中での監督就任。リーグ優勝経験のある外部からの招聘(しょうへい)か、内部昇格か、幅広く人選した。その結果、チーム内を熟知しており、作戦面での洞察力も優れた相川コーチに白羽の矢が立った。
南場オーナーは試合後、新監督に向けて「我々なりに積み上げてきたものがありますので、それを0ベースで壊すのではなく、その土台をさらに発展させられるような体制で臨みたい」と期待を込めた。DeNAが14年間で積み上げてきたスタイルを継続しつつ、“相川DeNA”にバトンを託して新たなエッセンスを加え、常勝軍団を形成していく。
◆相川亮二(あいかわ・りょうじ)1976年(昭51)7月11日、千葉県生まれ。東京学館から94年ドラフト5位で横浜入団。02年から正捕手に定着。08年オフにFAでヤクルト移籍。09、11年盗塁阻止率リーグ1位。14年オフに2度目のFA移籍で巨人入団。17年引退。通算1508試合、1150安打、69本塁打、475打点、打率2割6分。引退後は19年から巨人コーチ。22年にDeNAに復帰し、今年は1軍ディフェンスチーフ兼野手コーチ。04年アテネ五輪、06、13年WBC日本代表。183センチ、88キロ。右投げ右打ち。
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